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次世代iPhone 7のため?Appleの最新防水技術特許のここがすごい

AppleはiPhoneの宣伝をするときに、一度も製品が防水仕様だと言ったことはない。しかしAppleはiPhoneの防水性能に一切関心がないのだろうか答えは当然Noだ。

AppleはiPodの開発時代から防水の研究を進めてきたが実現していなかった

実はiPodの開発の時期からAppleはありとあらゆる防水テストを行ってきたが、100%の防水効果が望めないことから、iPodも防水機能つきと発表されることは一度もなかった。ちなみにAppleのテストの過程では、動画を再生しているiPod Touchをゲーターレード(スポーツ飲料)に漬けても何の問題もなかったという。ただ、いくつものテストの中で毎回100%の防水効果があるという結論に至らなかったため、Appleは最終的に防水型iPodの開発計画を諦めるしかなかった。ということでiPhoneもその流れで防水になっていない

ただ最近Appleが取得した特許技術で、もしかしたらAppleの求める防水機能が実現するかもしれない。

Appleの防水特許技術の塗膜とシリコン密封は既にiPhone 6sのロジックボードで実現

実はAppleはiPhoneの防水性能の強化を諦めたことはない。今年3月、Appleは新しい特許を取得した。“電子デバイスと部品を湿気から守る方法”と題されたこの特許では、ハイレベルのCVD (Chemical Vapor Deposition)技術でデバイスや重要な基幹部品に塗膜を張り、またシリコン密封技術ではんだ付の接点を保護するとされた。そして海外の有名な分解サイト”iFixit”によるiPhone 6sの分解レポートで、この特許技術が既にiPhone 6sのロジックボード(メイン基板)上で使われていることがわかる

ではAppleは今後更に防水性能に関して新たな動きを見せているのだろうか答えはYesだ!

Appleの新たな防水特許技術のここがすごい

Patently Appleによると、米国特許商標局は先日、Appleが取得した新しいiPhone防水機能に関する特許を公布した。

その特許出願書類には、iOSデバイスで使われるスピーカー及びマイクから液体を排出する仕組みが描かれている。Appleは出願書の中で、基幹部品を保護するために、音響モジュールに関する各部品は水或いはその他の液体から防護できるシステムを持たせるとしている。特徴のある仕組みとして、以下の3つが挙げられる。

音波発生膜

この液体を排出するシステムには“音波を発する膜の構造”を含む。この音波発生膜はある音波信号を発して液体が音響モジュールに入らないようにするというものだ。この音波は人類が聞き取れない範囲のものになるもようで、またこの音波はモジュール内に液体があるかどうかを検出するセンサーにもなるという。つまりこの液体排出システムは、とある状況下でまず音波発生膜から1つ目の音波信号を発し音響モジュールの中に液体があるかどうかを確認した後、今度は2つ目の音波信号を出し液体を排出するのだという。

新しい塗膜

特許出願書には新しい塗膜についても描かれている。Appleはディスプレイを構成する材料の中に1つ或いは多数の水を弾く表面素材を用いるという。例えば1層または多層構造の水を弾く塗膜を貼るということだ。この水を弾く塗膜の表面は、液体が1方向或いは多方向からディスプレイに水が流れ込むのを阻止するという。

発熱機構

Appleは更に液体排出システムの中に”発熱する素材”のことも入れており、これによって液体を水蒸気にして端末外に排出するという。音響モジュールの中のコイルを使って発熱し、その発熱で液体を蒸発させる構造のようだ。

Appleは昨年Q3に既にこの特許を出願

Appleは2014年Q3にこの特許を申請しており、もしかしたらこの技術特許はそんなに遠くない未来にiPhoneなどのAppleのデバイス上で実現するかもしれない次世代iPhoneの【iPhone 7】に搭載されたら目玉機能になるだろう。

記事は以上。

(記事情報元:Patently Apple

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