防水テクノロジーについて、Appleは実はずっと黙々と改善を続けてきた。
Appleは他の電子機器メーカーに比べ、防水性能の搭載に関しては積極的ではない。しかしそれはAppleがデバイスの防水に対して無関心であることを意味しているわけではない。事実、現在最新のiPhone 6sシリーズの防水性能は前世代のiPhone 6シリーズに比べ大幅に上昇、数時間水に浸していても問題なかったという実験結果まであるほどだ。
昨年11月、Appleが取得したデバイスのスピーカーやマイクの防水に関する特許について、メディアに暴露されて話題になった。当ブログでもお伝えしたとおりだ。
AppleはiPhoneの宣伝をするときに、一度も製品が防水仕様だと言ったことはない。しかしAppleはiPhoneの防水性能に一切関心がないのだろうか?答えは当然Noだ。実はiPodの開発の時期からAppleはありとあらゆる防水テストを行ってきたが、100%の防水効果が望めないことから、iPodも防水機能つきと発表されることは一度もなかった。ちなみにAppleのテストの過程では、動画を再生しているiPod Touchをゲーターレード(スポーツ飲料)に漬けても何の問題もなかったという。ただ、いくつものテストの中で毎回100%の防水効果があるという結... 次世代iPhone 7のため?Appleの最新防水技術特許のここがすごい - 小龍茶館 |
そして2月4日、米国特許商標局(USPTO)がまたAppleの先進的なデバイスの防水に関する特許について公布した(特許出願番号20160037243)。そして特許出願文書の記述を見る限りこれは恐らく将来のiPadのスピーカーに応用されるもので、早ければもしかしたら3月15日に行われるとされるAppleの春の新製品発表イベントでリリース発表されるかもしれない次世代iPad Airの【iPad Air 3】に使用されるかもしれない。
その仕組みとしては、デバイスの開口部分をメッシュ或いはその他の液体に抵抗力のある物質で覆い、スピーカーの音圧を使って液体を入れない仕組みのようだ。“傘”と呼ばれる構造のところが今回の特許のポイントのようで、上記の図を見れば、外側のメッシュに液体を感知した場合、何らかの音による圧力によって”傘”構造が開くなどして、液体を中に入れないように覆うようになっているようだ。
ただ、今回の特許は以前と同じくスピーカーシステムだけのものだ。iPhoneやiPadには、スピーカーやマイク以外にも、Lightningコネクタやイヤホンコネクタという厄介な防水がやりにくい開口ポートがある。それらの防水が完成したら、もしかしたらAppleはiPhoneやiPadに防水表記を加えるのかもしれない。新型【iPhone 7】以降もiPhoneにLightningコネクタやイヤホンコネクタが使われれば、の話だが。。
記事は以上。
(記事情報元:Patently Apple)