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完全な新製品でもないのに、iPhone SEにハードウェア初期不良が発生中。。

iPhone 6sとほぼ同じ性能なのに、399ドルという新製品。。Appleの今年の春の新製品発表スペシャルイベントで発表された【iPhone SE】はこれまで異常に高い値段でデバイスを売ってきたAppleにしては比較的”良心的”だととらえられているようだ。しかしユーザはiPhone SEの高性能だけではなく、品質問題も見つけてしまったようだ。

Appleのサポートフォーラムによれば、既に一部のiPhone SEについて、スリープボタン(電源ボタン)とボリュームボタン(音量ボタン)が緩くなってガタつくという問題が発生しているようだ。

Photo by Steve Kovach/Tech Insider

あるユーザによれば受け取って開封したばかりのiPhone SEが既にスリープボタンとボリュームボタンが緩くなっていたという。それ以外にも、画面が黄色くなるという問題も発生しているらしい(ただし、ナイトシフトモードを見間違えているんじゃないかという説も。笑)

一部の古いAppleファンからのコメントによれば、iPhone SEのこれらの問題は「初期ロット」の製品であるからではないか、という。なぜなら、これまでiPhone 6s、iPhone 6、iPhone 5sでも初期ロットで同様の問題が発生していたからだという。そして上記のユーザがAppleに問い合わせたところ、「3営業日後に返信します」という回答で、そして3日後に同じことを尋ねても、同じ内容の回答だったという。サポートフォーラムでもAppleのテクニカルサポートは何らこの問題について返信をしていない。

緩くなる・ガタつくということは、シャーシ側についているボタンの固定部品の取付が甘い可能性があるが、原因は開けてみないとわからない、といったところだろう。

またiPhone SEには既にBluetoothの問題が指摘されている。どんなBluetoothイヤホンや車載システム、その他のBluetoothデバイスを使っていても、通話時に雑音が入ったり、音がゆがんだり、途切れ途切れになるという現象が報告されている。しかもこの問題はiPhone SEにのみ発生しており、他のiPhoneデバイスに同じBluetoothデバイスを接続しても同様の現象は発生しないという。

 

「Apple製品の初物には気をつけろ」

これはAppleファンの間でもまことしやかに流れている、一種の都市伝説のようなものだ。しかし実際にこれは2つの意味で個人的にも結構当たっていると思う。。

まず、「初物」の意味として、2つ挙げられる。

1つは「製品ラインとして初めてリリースされた初物」だ。これは他の会社の製品にもいえるかもしれないが、革新的な分野に取り組んだ最初の製品は、様々な面でユーザにもまれた改良などがなく、機能やスペックも中途半端なものが多い。最近の例でいえば、初代MacBook Airや初代iPhone、初代iPadなどだ。

初代MacBook Airは見た目はかっこよかったものの、スペックは異常に低く、また拡張性にも全く優れないものだったが、代を重ねるごとに使いやすくなり、現在の大ヒットとなった。初代iPhoneも似たようなところがあり、UIは優れていたものの、コピペができない、Apple以外のアプリがインストールできないなど欠陥だらけだった。初代iPadはアプリがまだiPad専用アプリ(HD版)が揃わないうちは単なる巨大版iPhoneだった。

忘れてた、使えるのか使えないのかイマイチよくわからないApple Watchなんかまさに典型的な例ではないだろうか。。ちなみに上記の初物、私は全部買ってますが何か。。

もう1つは、同じシリーズの製品でも、「初ロット」のものだ。これは製品的な完成度や品質の問題に関わってくる。初期ロットには何らかの問題がつきもの、というのは他のメーカーにもないわけではないが、Appleには比較的それが顕著のような気がする。もちろんとんでもない数を作っているわけなので、不良品がゼロというわけにはいかないのは間違いないのだが。。

今回の記事はiPhone SEのお話。そう、後者の「初ロット」の問題だ。ただ、今回のiPhone SEははっきりいえばiPhone 5sとほぼ同じ筐体を使っているので、iPhone 5sの焼き直しに近いデバイスだ。そんなiPhone SEでも、こんな問題が起こっていたとは。。

ちなみに私の発売日当日に手に入れた【iPhone SE 香港SIMフリー版】はもちろん初期ロットだが、ボタンもBluetooth接続も全く問題ないことを確認している。そして現在も特に問題なく使用している。サブマシンとしてだが。。

なお、実際にボタンが緩んでいるデバイスに当たってしまった場合、もう少し問題が大きくなった場合はAppleも公式修理を受け付けるかもしれないが、今のところは具体的な動きはないため、有償修理になってしまう可能性もある。もちろん、まだ保証期間なので、本来はこのくらいは公式でも無償で修理してほしいところなのだが。

なおApple Storeで買った場合は14日以内なら無条件で返金や交換が可能なので、買った人は現物をすぐに確認した方がいいだろう。

記事は以上。

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