マーク・ベニオフ(Marc Benioff)氏は、早期のApple(アップル、当時はApple Computer Inc.)の従業員の一人で、彼はあの世の中を席巻した初代Macintosh(マッキントッシュ)のコードを書いた人でもある。
ベニオフ氏はAppleを離れて数社を転々とした後、自らサービスプロバイダのSaleforceを起業し、現在は億万長者になっている。ベニオフ氏はかつて、こんなことを言っていた。「もしジョブズがいなければ、Salesforceはなかった」。彼はやはり初期の従業員として、Appleの共同創業者との関係は尋常ではなかったのだろう。
ベニオフ氏は最近、テック業界の注目を集める発言をした。スマートフォンの分野では、Appleはサムスン(Samsung)を追っかける地位にあるとし、Appleは既にあまりに後れをとっているとしたのだ。
正確にいえば、この見解はバスケットボールのコーチ、デニス・マーシャル(Dennis Marshall)が最初にTwitter上で発言し、そしてそれをベニオフ氏がリツイートしていた。ベニオフ氏がリツイートしたマーシャルの原文は以下の通りだ。
Crazy seeing Apple trying to catch Samsung.Battery life, waterproofing, blue color,front led light,&curved screens. Samsung set the standard
— Dennis Marshall (@Tigerdevelops) 2016年8月27日
「狂ってることに、Appleは今やサムスンを追っかけているようだ。バッテリー持続時間、防水性能、ブルーの端末、フロントのLEDライト、そしてカーブしたディスプレイ。これらの標準はサムスンが作った」
これらの言葉はベニオフ氏本人の口から語られたものではないし、本人が打ったものではないが、これをリツイートしたということはこのマーシャル氏のAppleに対する見解や観点に同意していることに他ならない。 CNETがSalesforceに連絡を取ったところ、同社のスポークスマンは確かにベニオフ氏が自らマーシャルのツイートをリツイートしたことを認めたという。
面白いことに、ベニオフ氏はこのツイートを自らの”iPhone”で行っている。
記事は以上。
(記事情報元:CNET)