サイトアイコン 小龍茶館

中国国籍の男が米国でiPhoneのニセモノを密輸入して販売、1億円以上の報酬を得た疑いで逮捕

アメリカ合衆国司法省の昨日の発表によると、中国国籍でアメリカに住む男が、ニセモノのiPhoneやiPadを中国からアメリカに輸入して販売し、お縄になったようです。

最近中国のニセモノiPhoneはすごくて、Lightningケーブルもちゃんと使えたりします。。

逮捕されたJianhua Li(恐らく李建華)氏、通称”Jeff”は43歳で、学生ビザでアメリカ合衆国に滞在し、ニセモノを中国からアメリカに輸入し、そしてそれをアメリカ国内で流通したとして罪に問われています

李氏は密輸とニセモノのラベルとパッケージを担当、アメリカ中に協力者が

裁判文書によれば、李氏は数人の仲間と結託し、彼の会社のDream Digitals社を通じて、40,000台もの”iPhoneとiPadを含む電子デバイスとそのアクセサリ”を密輸しアメリカ国内で流通させていたということです。そして李氏はAppleの商標が入ったニセモノのラベルとパッケージの支援をしていたとのことです。

李氏はラベルなどと本体を分けて発送し(恐らく本体も分解して発送)、アメリカの税関の検査の目を逃れていたということです。そしてデバイスはアメリカに入った後組み立てられ、アメリカ中にいる共犯者に対して輸送されていたようです。

そしてその密輸支援の見返りとして、李氏は合計で110万ドル(約1億2,100万円)以上の額を受け取っていて、彼の銀行口座に入金されていました。密輸品が販売された売上は共犯者のフロリダまたはニュージャージーの銀行口座に入金し、その後イタリアの協力者の口座に入っていたようで、最終的には李氏の口座に入ったということです。そして共犯者にはAndreina Becerra、Roberto Volpe、Rosario LaMarca、またその他の名前が挙がっています。そのうちLaMarca氏には既に昨年から37ヶ月の監獄生活に入っており、Becerra氏とVolpe氏についてはまだ判決文を待っている状態だとのことです。

 

連邦政府やインターポールも動く事態に

李氏についても、5月に運命の判決が下るとされていますが、極刑になることはなさそうですね。ただ、これはアメリカ国内でも州を跨いだ犯罪になっているため、連邦政府の法執行機関が動いていますし、イタリアの共犯者が絡んでいることで、インターポール(国際刑事警察機構)も動いています。インターポールというとルパン三世の銭形警部を思い出してしまいますね。。

 

画蛇添足 One more thing… 氷山の一角に過ぎないかも

iPhoneは中古でもリセールバリューが非常に高い製品です。李氏が扱っていた製品が真っ赤なAndroidのニセモノなのか、それとも本物の部品を組み合わせたいわゆる「翻新機」だったのか、それとも完成品の中古品の盗品だったのか、、詳細はわかりませんが、実際中国や香港を通じて怪しい端末が大量に動いているのは確かです。今回のは40,000台とのことですので、まだまだ氷山の一角だと思われます。

さすが価格が高く人気のiPhoneですね。。もちろんAppleにとってもいい話ではないですし、もし真っ赤なニセモノだったとしたらそれを掴まされたユーザにとっては迷惑な話でしかないのですが。

そして個人的に気になるのは李氏が学生ビザでアメリカにいるのに米国内に会社を作っていたことです。他人の名義を借りたのかもしれませんが。。本来は学生ビザでの就労や仕事は違法なので、よくできたなあと思う次第です。そこも含めて、刑が重くなるかもしれません。少なくとも、李氏は刑に服した後は、もうアメリカに入国することは長い間できなくなるでしょう。

記事は以上です。

(記事情報元:9to5Mac

モバイルバージョンを終了