Appleの前四半期の財務レポートで、iPadシリーズ全体の販売台数の前年同期比が大幅にダウンしたことについては、Appleにとっては頭痛の種であるのは間違いない。しかし、【iPad Pro】だけの成績を見てみると、少しは慰めになるかもしれない。
データ統計機構のIDCの調査データによると、iPadの売上げはライバルと目されていたマイクロソフト(Microsoft)のSurfaceシリーズより多いことがわかったのだ。
具体的な数量では、2015年Q4(第四四半期)で、Appleは200万台のiPad Proを売ったが、マイクロソフトのSurfaceシリーズは160万台しか売れなかったとのこと。ちなみにSurfaceシリーズには、Surface Pro 4、Surface 3、Surface Pro 3等々が含まれている。
iPad Proの販売台数が他と比較して多くなったことについては、IDCは理にかなっていると解説している。まずAppleは多くの「Appleファン」を抱えていること、またiPad ProはAppleのプロ領域でのタブレットの空白を埋めた形になり、またUXも十分良いことが挙げられている。
そしてAppleとマイクロソフトと比べると、グーグル(Google)のタブレットは更に惨憺たる成績となっている。タブレット全体の市場が縮小する傾向にあるようだ。
なお、最近は分解可能なタブレットデバイスの需要が高まっており、一部のユーザはタブレットをPCの代替品のように捉えているようだ。
画蛇添足 One more thing…
2015年Q4で200万台とのことだが、他と比べると多いかもしれないが、これまでの発売前からの情報として、Appleはサプライチェーンに300万台の初期販売台数を見越して発注をかけていたというものがあったので、Apple自身の予測よりは少なかった計算になる。
Appleのタブレットデバイスのシェアは年々落ち続けており、また毎年新製品リリースのQ4での盛り上がりも右肩下がりになっているのがこのグラフと表を見ればよくわかるだろう。
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(記事情報元:MyDrivers)