ABI Researchの最新のマーケティング調査結果によると、2015年のポータブルコンピュータの出荷台数は1.65億台となり、2014年の出荷台数とほぼ同じレベルになるという。
ABIの定義では、ポータブルコンピュータは4つのジャンルに分かれる。ネットブック、ノートブック、クロームブック(Chromebook)とウルトラポータブルだ。ポータブルコンピュータの出荷量の全体の増加はクロームブックの登場によるもので、そのうち大部分は学校など教育機関による大規模購買によるものだ。そのほか、ウルトラポータブルPCも一定の増加率を見せており、消費者(コンシューマー)はやはりこのような軽くて薄いタイプのデザインを好むということだ。一部のデバイスではディスプレイの位置を調節したり切り離して使えるようになっており、タブレットデバイスのように使うことも可能になっている。これは一部のモバイルユーザ市場をも取り込んでいるといえよう。
ウルトラポータブルPCには上記のようなディスプレイの折りたたみができたり切り離しができるタイプのものも含まれているが、実はこのタイプのデバイスの出荷台数は今年の第一四半期には前期に比べ24%もダウンしており、出荷台数は720万台に留まった。ウルトラポータブルPCの市場では、Lenovo(レノボ)やDell(デル)がAppleとの距離をじわじわと縮めているとはいえ、やはりMacBook Airが引き続きトップを占めているとのこと。ただ、ABIはMacBook Airの今年全体の予測出荷台数についてはコメントを避けているようだ。
画蛇添足 One more thing…
記事をまとめていえば、今年は昨年と同じくらいポータブルPCが売れるが、その中の勢力図としてウルトラポータブルとクロームブックの比率が上昇、通常のネットブックやノートブックの比率が減少したということだろう。その中でMacBook Airのシェアは変わらず、ということは販売台数的には伸びている可能性がある。
個人的にはMacBook Airだけではなく、革命的なマシンの12インチMacBook(当ブログ記事でもアツ〜くレビューさせていただいた)も集計に入れてほしいところだが、このMacBookは発売以来ずっとオンラインApple Storeで納期が1〜2週間だ。もしかしたら製造が追いついておらずあまり台数が売れていないのかもしれない。
もう1つ、あまり売れなくなっているノートPC部門に私のメインコンピュータとなっているMacBook Proが入っていると思うのだが。。売れなくなってくると力を入れなくなるのがApple。今後も使っていきたいのでぜひ手抜きはしないでいただきたい、と切に願う小龍なのであった。
記事は以上。
(記事情報元:WeiPhone)