Appleは本日、デベロッパに向けて以下の7カ国においてApp Storeの価格調整(値上げ)をする旨の通知メールを送っている。
- カナダ
- イスラエル
- メキシコ
- ニュージーランド
- ロシア
- シンガポール
- 南アフリカ
この7カ国のApp Storeのデジタル商品の価格は、通知から72時間以内、つまり3日以内に値上げされるという。例えばカナダを例に取れば、1.19カナダドルの価格が1.39カナダドルに値上げされるという。
App Storeの値上げの理由
App Storeの値上げの理由はこれまでと同様、上記の7カ国の通貨が米ドルに対して下落していることが原因だ。
自動アプリ内課金に対する処置は各国で違うので該当国のユーザは要注意
なお、アプリ内自動課金の価格については、カナダ・ニュージーランド・メキシコ・シンガポールについては現在の価格の終了前にメールで値上げの通知がなされ、アプリへの自動継続課金を続けるかどうかの選択をするようにユーザに自動的に通知するとのことだが、ロシアと南アフリカのユーザは少々面倒くさいが、値上げに不満であれば自ら手動でApp Storeアプリ内で自動課金をキャンセルしなければならないという。
イスラエルについては自動継続課金サービスそのものをAppleが提供していないため、イスラエルアカウントを持っているユーザにはこの自動継続課金問題は影響しない。
カナダとニュージーランドの”1ドル”イベントは値上げ後も継続か、影響は限定的
ただ特筆すべきはAppleは現在カナダとニュージーランドのApp Storeにおいて”1ドル”セールイベントを行っている最中で(日本でいえば100円ワンコインセールのようなもの)、ここでの”1ドル”は米ドルではなく現地通貨であるということだ(カナダドルとニュージーランドドル)。ただ、この現地通貨の”1ドル”セールイベントは、アプリの中での小規模の購買を促進するためのものであり、影響はあまり大きくないとみられている。
App Storeの料金は当該国の税金が調整されても価格は調整されない?
ちなみに、ルーマニアの付加価値税が最近従来の24%から20%に下方調整されたが、同国でのApp Storeの価格には調整が行われていない。これはつまり、ルーマニアで販売された分のアプリについては、デベロッパへの収入が少し増えるということを意味するという。
画蛇添足 One more thing…
最近は円高傾向なので、できれば日本のApp Storeの価格は値引してほしいものだ。また人民元は値下げ(切り下げ)方向なので、為替の動きによっては逆に中国のApp Storeの価格は値上がりする可能性がある。
記事は以上。
(記事情報元:WeiPhone)