間もなく米国で始まるApple Card(クレジットカード)、ゴールドマン・サックスによって利用規約の詳細が公開

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Appleは数日から数週間後に、独自のクレジットカード「Apple Card」をリリースする予定です。その「Apple Card」の発行機関であるゴールドマン・サックスが、Apple Cardの顧客利用規約の内容を発表し、APR・使用制限やその他の詳細を公開しています。そのうち、皆さんが興味がありそうなことをApple Insiderがまとめているので、一部内容を補足しつつご紹介します。

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なおこの顧客利用規約は、英語版のGoogle等で「Apple Card」と検索すると、ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)のWebサイトとして最初に検索結果として表示されるPDFにある内容です。

ゴールドマン・サックスによるApple Cardの顧客契約条件抜粋

まず最初に、クレジットカードを作る際に、その信用度に応じて、クレジット購入には13.24%〜24.24%の年間利子がかかるとされていますが、この利子を避けるためには、毎月の期日までに返済をすればよいということになります(この点は通常のクレジットカードと同様です)。

Appleが発表したとおり、年会費、海外取引手数料、延滞手数料、ペナルティ金利もありません

Apple Payを介してApple Cardで決済すると、通常の買い物の還元率は2%、Apple Store(直営店)でAppleから直接Apple製品を購入すると還元率は3%(正規販売店を含む第三者からの購入は対象外)。なおApple Payを介さず物理的なカードを使用すると、還元率は1%になります。

またApple Payを介してApple Cardで決済すると、「デイリーキャッシュ」と呼ばれるプログラムにより、上記の還元率で決済当日にキャッシュバックされ、Apple Cash残高に反映されます。

カードを使用する資格を保持し、カードを保持するためには、所有者は「Appleとの間で良好な関係にあるiCloudアカウントに関連付けられたApple IDを持っている」必要があります。iCloudアカウントはすでにApp Storeや他の場所で購入するためにハッキング(不正利用)されていることがあるので、これは侵入や詐欺を避けるためと思われます。

デジタルカードを持つための「必須デバイス」、つまりiPhoneは、申し込み後に厳密に必要というわけではありませんが、ゴールドマンはそれがないとアカウントを閉鎖するかもしれないと警告しています。同社はまた、デバイスを脱獄(ジェイルブレイク、Jailbreak)している人々のアクセスを遮断し、暗号通貨の購入を制限するとも警告しています。

Apple Cardは8月に米国でリリース、日本ではどのように?

Appleのティム・クック(Tim Cook)CEOが最近の四半期決算発表の電話会議中に、今月中にApple Cardが発売される予定だと発表しています。ただこれは米国だけで、日本に上陸してきたときに上記の還元などを含む同じ条件で入ってくるかについては不明です。

なお、上記の手数料・年会費無料はゴールドカード・プラチナカード・ブラックカードなどの特別なステータスのカードでもない限り米国でも日本でも当たり前になっているので、特別魅力のあるものではありません。なお還元率については、日本のカードもポイントなどによる還元を行っていて、その還元率はお得なところでも1〜1.5%といったところなので、もし上記の還元率が実現すればかなりお得といえるかもしれません。ただし航空アライアンスのマイル換算をしている陸マイラーの人にとっては、Apple製品のようなものを買うときには金額が大きいので余計にマイルに換えたいかもしれないですし、1つのカードに集中したいためカードを切り換える選択肢はないかもしれません。

ただ実際に上記の還元率は、Apple Cardのカード会社のマスターカード陣営の日本の競合他社のものより高く設定されているため反発は必至で、足の引っ張り合いをする日本への上陸の際には条件が変わってしまうかもしれません。

またApple CardはiPhoneとApple Payに紐付けないと、オプションで申請できる本体カード(チタン製)のみでは還元率が1%だけになってしまうのも魅力に欠けますし、上記の通り実際iPhoneを使っていないとアカウントを閉鎖するかもしれないというのもちょっと厳しいですね。

日本でいつリリースか、また条件がどうなるかについてはまだ未知数ですが、審査がどの程度厳しいかによっても入会者の数に影響が出てくるかと思います。iCloudアカウントだけが担保になるとは思えませんしね。ただ個人的には、その当日にキャッシュバックという形で還元(換金)されるというのはいいことだと思っています。ポイントですと、カード発行会社の決まりによってはいつか無効になってしまうこともありえますし(航空会社のマイルも同様です)、そういうところを管理せずに当日キャッシュバックで管理手数料を一気に減らしているんだと思います。私ももし日本か香港あたりでデビューしたら手続きしてみたいと思います。審査に通るかはわかりませんがw

記事は以上です。

(記事情報元:Apple Insider

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