昨日、AppleはOS X El Capitanの正式版をついにリリースした。しかしこの新しいOS X 10.11にアップデートした後、一部のユーザからMacBookシリーズのバッテリーの持続時間が短くなってしまったという報告が上がっている。
MacBookを持って外出するときには、バッテリー駆動時間は大きな問題となる。以下に、バッテリーを長持ちさせるいくつかの設定をご紹介しよう。
OS X El Capitanは見た目は全体的にOS X Yosemiteに酷似している。それほど、外観上の変化はごく細かいものに限られているのだ。鈍い人などは、新しいフォントや新しいシステムウェイトの回転アイコンの変更などにさえ気がつかないかもしれない。
なお、OS X El Capitanではいくつかの新しい機能が追加されている。例えば新しいSplit Viewマルチタスクや、マップアプリで公共交通機関のナビが増えたこと、メモに新機能が増えEvernoteのようになったこと、またSpotlight検索もアップデートされた。
実際に私が使っていても、色々なところのスピードアップが見られ、さすがAppleが今回のOS Xは新機能の増加よりもパフォーマンス改善に注力すると言っていたことは伊達ではなかった。
しかしOS X El Capitanもやはり完璧なOSではなかった。一部のユーザからは、El Capitanにアップデートするとバッテリー持続時間が短くなってしまうという。
OS X El CapitanでMacBookのバッテリー持続時間を延ばす方法
Safariを使用し、Chromeは避ける
もしあなたがGoogle Chrome（グーグルクローム）をブラウザとして使っているのであれば、バッテリーの駆動時間の点から言えば、Safariに戻した方がいい。Chromeは確かに簡潔で速いブラウザだが、巷ではメモリや電力の浪費癖が指摘されている。
海外メディアのテストでは、OS Xプラットフォーム上ではやはりSafariがベストなブラウザとされ、Google ChromeやFirefox、Operaを抜いている。
Safariのメモリ使用効率は他のサードパーティ製ブラウザよりも高く、それによってシステムのリソースを節約することができるため、バッテリーの消耗をおさえることができるというわけだ。
この方法はそれほど明らかにバッテリーの駆動時間に影響を与えないかもしれない。しかしもしあなたがバッテリー切れ寸前のMacBookを使っているなら、少しは長く持たせることができるかもしれない。例えばそれがたったの10分でも、あなたにとっては貴重な時間のはずだ。
ディスプレイパネルの輝度を落とす
OS X El Capitanでも、MacBookのバッテリーを長持ちさせる最も簡単で有効な方法はディスプレイ輝度を強制することだ。
設定＞ディスプレイで「輝度を自動調節」を切り、手動で調節するようにすれば、MacBookが必要ないときに明るい輝度で光るのをおさえてくれる。
ディスプレイの輝度を調整することで、約1時間も持続時間を増やすことができる。なぜならディスプレイはMacBook上でも電力消費が最も多い部品のためだ。
バッテリーを食っているアプリを探しだす
Appleがいかに自社のアプリを改善したとしても、それよりも星の数ほど多いサードパーティのアプリの全てが改善をしているかというとそれは疑問だ。もしMacBookに突然バッテリードレイン現象がみられたら、その浪費の元凶を見つけなければならない。
それはMacBookのバッテリーアイコンをクリックし、エネルギー消費が著しいアプリケーションをのところを見ると良い。もしあまり使っていないのにエネルギー消費が著しいアプリがあったら、代替手段を考えるか削除するなどをした方がいいかもしれない。
またアクティビティモニタでもCPUやメモリの使用量を見ることができる。Finder＞アプリケーション＞ユーティリティ＞アクティビティモニタで、CPUとメモリのタブを見てみよう。CPUの占有率が60〜70％、またそれ以上になっているアプリケーションは、意図せずにそのように動作しているのは少々異常なのでアプリの設定を見直した方がいいかもしれない。
省エネルギー設定を見直す
システム設定内の省エネルギーを見直すのも、MacBookのバッテリー持続時間を延ばすためにいいかもしれない。
OS X El CapitanがOS X Yosemiteに比べてバッテリーが持たないのはバグ？
El Capitanにしたとたんにバッテリー持続時間が減ったというのは、もしかしたらバグの可能性もなきにしもあらずだ。その場合は、Appleが将来のアップデートの中で修正するだろう。しかし現在のところ、上のいくつかのTipsを試してみるしかないだろう。
記事は以上。