MacRumorsによると、KGI証券の著名なアナリストMing-Chi Kuo(郭明錤)氏が、アジアのサプライチェーンからの情報として、Appleが今年後半にリリースすると思われる3種類の新型iPhoneの情報をアップデートしています。3種類とは、次世代iPhone X(5.8インチ)、iPhone X Plus(6.5インチ)、そして廉価版の6.1インチiPhoneです。
そして新しい情報は6.1インチ廉価版LCD(液晶)モデルiPhoneに集中しています。
6.1インチ廉価版LCDモデルiPhone
新しい情報
- Appleの台湾の組立委託先工場、ペガトロン(Pegatron、和碩)、フォックスコン(Foxconn、富士康、ホンハイの中国本土法人)、そしてウィストロン(Wistron、緯創資通)が最終組立を担当、それぞれ順に60%、30%、10%を担当する。
- ジャパンディスプレイ(JDI)が70%のLCD(液晶ディスプレイ)パネルを提供。噂によると、AppleはJDIの6インチのフルアクティブLCDを使用するが、超薄型で4辺が0.5mmベゼルのタイプのみを注文しているとのこと。
これまでの情報と重複している情報
- 全画面フルスクリーンに近いデザインだが、ホームボタンはなく、またTrueDepthセンサーのノッチもない(ではセキュリティ認証はどうなるのかが非常に疑問。。)
- Face IDとAnimojiの3Dセンサーは搭載
- 長方形の形状で、シングルセルバッテリーで容量は2,850〜2,950mAhになり、現行のiPhone Xよりも8.5%ほど大きくなる。バッテリーの容積が大きくなる分、小さめのロジックボードが採用される。
- 価格はアメリカで700〜800ドル程度からスタート
6.1インチiPhoneは、以前もKuo氏が予測していたとおり、アルミフレームの採用と3Dタッチの削減、背面カメラにシングルレンズカメラを採用、RAMを3GB(他の2018年モデルiPhoneは4GB)にすることにより、廉価版iPhone Xとも呼べるようなものになるとのこと。
次世代iPhone XとiPhone X Plus
Kuo氏によると、次世代iPhone Xと更に大きめの6.5インチバージョンのiPhone X PlusはRAMが4GBにアップグレードするとのこと(現行は最大で3GB)。また6.5インチのiPhone X Plusは本体容積が大きくなることから、バッテリー容量もiPhone Xよりも25%ほど増加して3,300〜3,400mAhになるとされています。
Kuoは更に、Appleは2セルバッテリーを次世代iPhone XとiPhone X Plusに採用するとしており、シングルセルやL型デザインのバッテリーと比べて、10%のバッテリー容量の向上が望めるとのことです。
そして次世代iPhone XとiPhone X Plusは、後者がディスプレイ容量が非常に大きくなる以外には仕様に主な変更はなく、TrueDepthカメラシステムも来年2019年のiPhoneまではアップデートしないとされています(もちろん、SoCのA12チップのアップグレードは当然あるものと思われますが)。
販売予測
またKuo氏は2018年後半リリース予定の次世代iPhone X、iPhone X Plus、6.1インチ廉価版iPhoneのうち、6.1インチ廉価版iPhoneがシェア50%となって最も売れるのではないかと予測しています。
個人的には、6.1インチ廉価版iPhoneが、全画面ディスプレイであるにも関わらずホームボタンを廃止してTrueDepthセンサー用のノッチもないというところが気になります。書き間違えでなければ、もしかしたらディスプレイ埋め込み型のTouch ID(指紋認証)が採用されるのかもしれませんが、Appleが廉価版iPhoneだけを特別視したり、そのためだけに新しい技術(とはいえ中国国産メーカーのVivoも既に採用が決定していますので全く新しい技術でもないですが)を導入するとも思えないのですが、いかがでしょうか。
いずれにせよ、まだ1月の段階なので、最終的な仕様が固まったわけではないと思います。今後も当ブログでは次期新型iPhoneの情報を追いかけていきたいと思います。
記事は以上です。
(記事情報元:MacRumors)