iPhone XS Max/iPhone XR中国版・香港版物理デュアルSIM版まとめ【たぶん他のどこよりも詳しい】

  • ブックマーク
  • Feedly
  • -
    コピー

2018年9月13日未明(日本時間)に発表された、新型iPhoneのiPhone XS/iPhone XS Max/iPhone XR。噂通り、デュアルSIMデュアル待受(DSDS)対応の発表がありました。基本的にはeSIM(バーチャルSIM)によるデュアルSIMの実現ですが、なんと世界でも唯一中国版iPhone XS Max/iPhone XRのみ物理的にSIM2枚挿しになるというのです。中国在住の筆者には聞き捨てならない話です!笑 というわけで、当ブログならではのiPhone 2018年新モデルの中国版DSDS対応特集をします。恐らく、他のどこよりも詳しいのではないかと思います。少々長くなりますが、お付き合いください。

iPhone XS/iPhone XS Max/iPhone XR

iPhone XS Maxの物理デュアルSIM対応版、対応国「中国版」とは

まず、物理デュアルSIMが実現するのは今回発表された3機種のうち、iPhone XS Max/iPhone XRの2機種のみとなります。iPhoneとして、デュアルSIMに対応したのは今回の2018年モデルの新型iPhoneが初めてで、物理デュアルSIM対応ももちろん初めてということになります。

そしてiPhone XS Max/iPhone XRの物理デュアルSIM版について、対応国は中国とされています。ただ、中国には、中華人民共和国と中華民国(台湾)の2つの意味があります。また、中華人民共和国にも、特別行政区として香港とマカオがあり、iPhoneには中国(大陸・内地)、香港、マカオ、台湾の4つのバージョンがあります。公式ページも、各々4つにわかれています。

今回物理デュアルSIMが実現するのは、iPhone Xs Max/iPhone XRの中国(大陸・内地)版及び香港・マカオ版のみです。つまり、台湾版は物理デュアルSIM適用外となります。

中国大陸版/香港版/マカオ版/台湾版/日本版の、iPhone XS/iPhone XS MaxのデュアルSIMデュアル待受のスペックは、Apple公式サイトのそれぞれの仕様ページでは以下のようになっています。

▼中国大陸版iPhone XS(左)/iPhone XS Max(右)

▼中国大陸版iPhone XR

▼香港版iPhone XS(左)/iPhone XS Max

▼香港版iPhone XR

▼マカオ版iPhone XS(左)/iPhone XS Max

▼マカオ版iPhone XR

▼台湾版iPhone XS/iPhone XS Max

▼台湾版iPhone XR

▼日本版iPhone XS/iPhone XS Max

▼日本版iPhone XR

上記の公式の情報を整理をすると、以下の一覧表の通りとなります。

機種 中国大陸版 香港版 マカオ版 台湾・日本版
iPhone XS シングルSIM eSIMによるDSDS eSIMによるDSDS eSIMによるDSDS
iPhone XS Max 物理DSDS 物理DSDS 物理DSDS eSIMによるDSDS
iPhone XR 物理DSDS 物理DSDS 物理DSDS eSIMによるDSDS

中国の増値税(付加価値税、VAT)が乗らない香港版は価格が安く、中国大陸では深圳経由で密輸される香港版が人気だったのですが、今回物理デュアルSIM版が導入されることで、尚更価格差がある香港版のiPhone XS Max/iPhone XRが人気沸騰、ということになりそうです。転売ヤーさん大喜びですね。

ちなみに、中国(大陸)版及び香港・マカオ版は基本的にSIMフリーです。つまり、他国に持ち出しても、他国のSIMが使えます。ただ、中国(大陸)版のみ、中国三大キャリアのうちの1つ、China Mobile(中国移動、チャイナ・モバイル)だけが採用している中国独自規格のTD-CDMAにも対応していて、GSM/WCDMA/TD-CDMAの3種類に対応しているため、世界中どこに持っていっても、どのキャリアでも使えるのは魅力です。

中国でのiPhone XS Max/iPhone XRの発売時期について

Apple中国(大陸)公式のサイトでは、iPhone XS Maxは他の国々と同様、9月14日から予約開始となっています。ただ、記事更新現在、赤い字で気になる一文が。

iPhone XS/iPhone XS Max 中国 デュアルSIM 物理デュアルSIM版

所有机型将在获得批准后发售“、つまり、「全ての機種は許可の批准があり次第販売を開始します」となっています。ということは、中国大陸版の発売日は9月21日に間に合わない可能性があるということです。→その後、「工信部入网许可」を取得し、この表示は消され、9月21日当日から販売が開始されています。

香港版にはその表記がなく、恐らく問題ないはずなので、香港版が先にリリースされるかもしれません。となると、香港版のプレミアはますます上がる可能性がありますね。まだ香港版と大陸版の発売日にタイムラグがあったiPhone 5sやiPhone 6、それ以前の時代の転売ヤーによるラプソディを想起させますね。。

iPhone XR 中国 デュアルSIM 物理デュアルSIM版

なお、iPhone XRは販売が遅れ、10月19日からの予約開始となるため、上記の許可の批准の問題はクリアすると思いますが、価格的にiPhone XS Maxよりもぐっと安くなるため、需要も大きそうです。どの程度のプレミアがつくかについては今のところ予測できません。

ちなみにマカオ版についてはまだ価格も発売時期も公開されていませんが、マカオ版は香港版と同じモデル番号ですし、マカオ人もみな基本的にはすぐ近くの香港版を買うのであまり関係なさそうです。

iPhone XS/iPhone XRの物理デュアルSIMは物理的にどう実現するか

iPhone発表イベントのスライドでは、2枚のSIMが1つのSIMトレイに収まるような表現がされていました。

iPhone XS/iPhone XS Max Dual SIM in China 中国デュアルSIM版 中国物理デュアルSIM版

実際には、以下の図のようなSIMトレイの表側と裏側に、Front SIMとBack SIMの2枚のSIMを入れられるようになっています。Front SIMもBack SIMも、読み取り面を外側にするようになっているのがわかります。

iPhone XS XR 香港版 中国版 物理DSDS デュアルSIMデュアル待受 SIMトレイ

ただ、中国はカットしたnano SIMが多いことから、引っかかって取り出せないなど、シングルSIMよりも故障が発生しやすい懸念もありますね。。

なお、現物はこれです!

iPhone XS Max 物理DSDS デュアルSIMデュアル待受 SIMトレイ 表側

iPhone XS Max 物理DSDS デュアルSIMデュアル待受 SIMトレイ 裏側

SIMトレイの裏側にSIMを入れたところ。
iPhone XS Max 物理DSDS デュアルSIMデュアル待受 SIMトレイ 挿入
iPhone XS Max 物理DSDSのSIMトレイを入れるところ。端子が上向き。。見慣れないですね

iPhone XS MaxのデュアルSIMの仕様情報、2枚目のSIMは4G非対応なのか!?

中国版TwitterのWeibo(微博)では有名で、過去はリーカーだった@C科技が、以下のような投稿をしています。これは中国版も香港版も共通なのではないかと思われますが、iPhone XS MaxのデュアルSIMデュアル待受は思ったほど使い勝手がよくないかもしれません?

iPhoneXSMax-XR_DualSIM_Spec

翻訳すると、

iPhone XS MaxのデュアルSIMデュアル待受(DSDS)はちょっと欠けてるところがある:

  1. 2つのSIMで同時に4G通信(オンライン)はできない
  2. SIM 1は中国移動、聯通、電信のどのSIMカードでも使えるが、2枚とも電信ということはできない
  3. SIM 2は2G、聯通3G、電信3G(メインのSIM 1が電信カードではないときに使用可能)だが、移動の3Gは使えない

@C科技はあくまで中国国内での利用について書いていますが、ここで気になるのは、2枚目が4Gに対応していない?ということです。例えば1枚目に現在いる国のSIM、2枚目に他国のSIMを入れて、2枚目をローミングなどで利用する際に、2枚目の他国のSIMでは4G(LTE)通信ができなくなるかもしれない?ということです。

これだとちょっと不便ですね。国や地域を跨いで移動するときに、1枚目と2枚目を入れ替える必要があると非常に不便ですね。。ただ、1.の2つのSIMで同時に4G通信はできない、ということは、切り替えて1枚のSIMでは4G通信ができるともとれるので、そうなれば2枚目も4G通信ができる、ともとれなくはないです。

いずれにせよ、実機が届いたら実験してみたいと思います。→実機で実験しましたが、2枚目も4Gデータ通信できることがわかりました。設定で切り替えられます。ただし、SIM 1かSIM 2のどちらかでしか通信はできません。

実際のiPhone XS Max 香港版物理DSDSの表示、設定方法

皆さんが恐らく気になっていると思われる、実際のiPhone物理デュアルSIMの使用状況や設定方法などを以下の記事にまとめました。結構コアな記事になってると思います。。ご覧ください。

気になるiPhone XS Max/iPhone XRの中国版・香港版のお値段は?

そしてやはり気になるのはiPhone XS Max/iPhone XRの中国物理デュアルSIM版の価格ですよね。※中国版・香港版・マカオ版のiPhone XS Max/iPhone XRは全て物理デュアルSIM版になります。

物理デュアルSIMに対応したiPhone XS Max/iPhone XRの価格は公式発表では以下のようになっています。中国大陸版・香港版の価格と、日本版(税込)価格を参考までに併記しておきます。しかし高い。。特にiPhone XS MaxはApple史上最高値のiPhoneとなりました。iPhone Xも高いと思いましたが、iPhone XS Maxはその上を行っています。余談ですが、そういえばiPhone Xはディスコンになりましたね、鳴り物入りで登場しただけに、悲しい。。

iPhone XS Max中国(大陸)版・香港版価格

内蔵メモリ容量 中国大陸版 香港版 日本版(税込)
64GB 9,599元(約155,700円) 9,499HKD(約134,650円) 134,784円
256GB 10,999元(約178,420円) 10,799HKD(約153,070円) 153,144円
512GB 12,799元(約207,620円) 12,499HKD(約177,170円)  177,984円

iPhone XR 中国(大陸)版・香港版価格

内蔵メモリ容量 中国大陸版 香港版 日本版(税込)
64GB 6,499元(約105,400円) 6,499HKD(約92,130円) 91,584円
128GB 6,999元(約113,510円) 6,899HKD(約97,800円) 98,064円
256GB 7,899元(約128,110円) 7,799HKD(約110,560円) 109,944円

香港版と日本版は大差ないですね(ただ、iPhone XS Maxに比べiPhone XRの方がなぜか日本円が少し安くなっています)。というわけで、中国版は香港版や日本版に比べて1万円〜3万円高い結果に。。やはり中国版は言い方が悪いですがクッソ高いですねw 特にiPhone XS Maxの512GBはプレミアがついてなくても20万円超えってとんでもない価格です。。もちろん、これらには中国の増値税(付加価値税VAT)が16%(2018年5月に17%から変更)も乗っていることが原因ではあるのですが、それにしても。。中国政府も税金でウハウハですね。

もし単に物理デュアルSIM版のiPhoneが欲しい方は、香港版のiPhone XR買うのが得策でしょう。ただし、10月26日の発売日まで待てる場合は、ですが。。待てない場合は、iPhone XS Maxを手に入れるしかありません

特に先に発売されるiPhone XS Maxに限っていえば、今回これだけ価格差があるので、香港版iPhone XS Max、特にゴールド版は大陸から転売ヤーが殺到して、超品薄になって却ってプレミアがつきそうな予感もします。。それだったら大陸版を買った方がお得になるかもしれません。もちろん、それは発売日当日や2〜3日以内に手に入れようとした場合です。これまでの経緯を鑑みると、初日と2日目、またそれ以降で香港版プレミア価格はがくっと落ちる可能性があります。今回、香港版の在庫がどれだけ確保されたかによっても状況は変わってきますが。。

→結局、意外なことにこんな結果になりました。。

iPhone XS Max/iPhone XR 香港/マカオ版は中国移動3GのTD-CDMAにも対応!

iPhone XS XR 香港版 中国版 物理DSDS デュアルSIMデュアル待受

中国では、三大キャリアが電波を独占しています。そして大都市では殆ど4G(LTE)が普及しているのですが、地方都市や都市間移動中の田舎地帯ではまだまだ4Gが入らず、3Gまたは2Gというパターンもあるのがネックです。そんなわけで、中国国内の地方都市によく行く人や、移動中でのネット利用が多い方はデュアルSIMになっても3Gでの使用可否が気になるところですよね。

しかも中国大陸のキャリアの電波は特殊で、特に中国移動は3Gに中国独自のTD-CDMAを採用しているため、他国版では対応できませんでした。それは従来モデルはTD-CDMAが存在しない香港/マカオ版でも例外ではなかったのですが、今回のiPhone XS Max/XRに関しては、中国移動3G TD-CDMAにも対応しています!その証拠に、香港/マカオ版と中国大陸版はモデル番号(A2xxx)が共通しているのです。ただし、香港/マカオ版のiPhone XS(eSIMによるDSDS版)のみ、中国移動の3G TD-CDMAには対応していません。

以下がiPhone XS/XS Max/XR 香港マカオ版/中国大陸版/日本版/アメリカ版の中国三大キャリア対応表となります。

  • 聯通=中国聯通(China Unicom、チャイナユニコム、中国联通)
  • 移動=中国移動(China Mobile、チャイナモバイル、中国移动)
  • 電信=中国電信(China Telecom、チャイナテレコム、中国电信)
香港/マカオ版 香港/マカオ版 中国大陸版 日本版 アメリカ版
iPhone XS

(物理DSDS無)

A1920

(eSIM DSDS)

A2100

(Single SIM)

A2098

(eSIM DSDS)

A1920

(eSIM DSDS)

iPhone XS Max A2104

(物理DSDS)

A2104

(物理DSDS)

A2102

(eSIM DSDS)

A1921

(eSIM DSDS)

iPhone XR A2108

(物理DSDS)

A2108

(物理DSDS)

A2106

(eSIM DSDS)

A1984

(eSIM DSDS)

聯通4G

(FDD-LTE)

聯通3G

(WCDMA)

聯通2G

(GSM)

移動4G
(TD-LTE)
移動3G
(TD-CDMA)
× × ×
移動2G
(GSM)
電信4G

(FDD-LTE)

電信3G
(CDMA2000)
電信2G
(GSM)

iPhone XS Max/iPhone XR 物理DSDS版の日本の携帯キャリアへの対応、FOMA SIMやauの3G(CDMA2000)にも対応

iPhone XS Max/iPhone XRの香港・マカオ版や中国大陸版は、日本の”技適”を取得していないため、日本での使用はもちろんできないことになっています。。

iPhone XS Max 香港版 A2104 認証 技適
iPhone XS Max 香港・マカオ・中国版A2104の認証、日本の技適はない

が、日本で並行輸入販売をしているところもあるくらいですから、日本で使っている人もいるはずです。また、香港に住んでいる香港人などが日本に行ったときに、自国で買ったiPhoneを日本に持ち込むことだってあるでしょう。しかしそれで罰せられたという例は一例も聞いたことがありません。そういう意味では、日本の”技適”は海外販売端末に対しては形骸化しているといえなくもないですね。当ブログではその行為を勧めるわけではないですが、一応対応情報をお知らせします。

まず、docomoのFOMA SIMはiPhone XS Max中国大陸版(A2104)で使えたという報告がありました。また、Apple公式の電波仕様を見る限り、au(KDDI)のCDMA2000にも、電波仕様としては対応しています。

それ以外にも日本のキャリアではauのSIMが古いものはiPhone 8以降使えなかったりするなど特殊だったりしますが、今のところは割愛させていただきます。

iPhone XS Max/iPhone XR 中国物理デュアルSIM版は買いなの?

iPhone XS Max/iPhone XR 中国・香港版の物理デュアルSIM版は本当に必要なの?という議論もあると思います。このブログをご覧になっている方は、海外、特に中国・香港への出張が多かったり、中国・香港や海外に実際にお住まいで、国際間での移動が多い方でしょう。

発表イベントでは、Appleのフィル・シラーSVPが壇上で、中国ではeSIMが使えないので物理デュアルSIMを導入した、としていましたが、実はこれまでApple Watch Series 3向けに、三大キャリアのうちの1つChina Unicom(中国聯通、チャイナ・ユニコム)のみがeSIMサービスを提供してきています。今回リニューアルされたApple Watch Series 4でもChina Unicomが対応することが発表されました。

ということは、中国のChina Unicomに限っていえば、もしかしたらいずれはiPhone用のeSIMサービスもリリースするかもしれません。そうなったら、私は中国ではChina Unicomをメインに使っていて、短期で香港に行く時などもローミング+当方で提供しているVPNで使っているので、特に物理的なデュアルSIM(2枚挿し)は必要ないような気もしています。。ただし、他との歩調を合わせたり、実際に端末やカードの販売に繋がるので、China Unicomも暫くはiPhoneへのeSIM対応はしない可能性もありますね。

ちなみに、香港のキャリアはもともとeSIMに対応していますので、香港版についてはフィル・シラーSVPの話に矛盾があるともいえます。

実際、物理デュアルSIMを導入するかは非常に悩ましいところです。これまで、怪しいサードパーティの物理デュアルSIMアダプタを導入するなど、涙ぐましい努力をしてきた先達の苦労を考えるとちょっと涙が出てきます、、ようやくiPhoneにも物理デュアルSIM時代がきたか、と。デュアルSIMの必要性に駆られ、泣く泣くAndroidに浮気した人もいるでしょう。iPhoneに戻ってくる、または切り替えるという方もこれで増えるでしょうね。需要はごくごく限られるような気はしますが。。

出張レベルであれば、もう現在は国際ローミングが可能なデータSIMも格安で出ていますし、普通のキャリアの国際ローミングも非常に安くなってきています。という意味では、SIMは1枚でもいいといえます。もちろん、公私でSIMを複数使い分けている人や、2カ所以上に拠点を持ってそれぞれSIMを持っている人にとっては、やはりデュアルSIMは多少高いお金を出してでも差し替えの手間がかからないので魅力的です。

しかも、SIMの差し替えって面倒なんですよね。特に飛行機や船・電車などで国際間移動をしている時に差し替えると、SIMが地面に落ちたり、見つからなくなってしまったり。。実は私もそんな経験があります。それを防ぐためにも物理DSDS版を使うというのはいい選択かもしれません。

実際のiPhone XS Max 香港 物理DSDS版の使用状況レポートはこちら

私もiPhone XS Max 香港版(512GB シルバー)を購入、物理DSDSを実際に使用しています。上にもありますが、こちらの記事にまとめていますのでご参考まで。

記事は以上です。

Visited 264 times, 5 visit(s) today
  • ブックマーク
  • Feedly
  • -
    コピー

この記事を書いた人