9月に発売されたAppleの新型iPhone【iPhone 7】シリーズの公式販売価格は、Appleのお膝元アメリカ本土ではiPhone 6sから価格調整が行われなかったものの、他国では為替や様々な問題で少々値上げされているところもある。しかし日本や中国などの値上げはかわいいレベルだというのをご存じだろうか。
iPhone 7はアルゼンチンで日本の倍以上の価格で販売されている
世界の国の中でも、iPhoneの価格が毎年目玉が飛び出るほど高いのは実はアルゼンチンだ。iPhone 7もiPhone 6sの現地価格の超高額公式価格設定を引き継いでいる。最安値のiPhone 7 32GBモデルが、なんと1,575米ドル(約16万4000円)もするのだ。同機種同モデルの日本での価格設定が72,800円(税抜、税込みでは78,624円)と考えると、そのお値段は倍以上だ。
iPhoneはアルゼンチンでは政府が販売を禁止
アルゼンチンでの価格がこんなにも高いのにはもちろん原因がある。なぜなら、現地の政府が、現地のリセラーや携帯キャリアに対してiPhoneを販売することを禁止しているからだ。アルゼンチンの首都、ブエノスアイレスのメディアの報道によれば、街中には多くのAppleロゴマークを掲げたお店が存在するが、どこもiPhoneを表に出しては売っておらず、店に入っても表向きにはiPhoneのアクセサリしか売っていないという。
もしアルゼンチンのいわゆる”Apple製品販売ショップ”でiPhoneを買おうと思ったら、お店の人に内緒で”iPhoneありますか?”と聞かなくてはならない。そんなわけでiPhoneはアルゼンチンでは異常な高値になっているというわけだ。
密輸横行で価格高騰か
国の政策でiPhoneが販売できないことから、アルゼンチン人でiPhoneが欲しい人は直接飛行機に乗って世界一iPhoneが安い国、アメリカに行って買うか、または一部の人は何らかの形で密輸をしてきている状況だという。当然ながら、いわゆる”Appleショップ”では、そのような密輸された製品に高い値付けがされて並んでいるのだろう。
画蛇添足 One more thing…
正規で入れてもう少しまともな価格で販売できるようになれば、税関にもお金が入ってくるのではないかと思うのだが。。
南米ではブラジルで一部のiPhoneが組み立てられていて、それは南米への流通のためだという情報も聞いたことがあるが、反米の色が濃いアルゼンチンではやはり米国製品への規制は根強いのかもしれない。それでもやはりiPhoneが欲しい人はほしいわけで。。禁止されると余計欲しくなるのではないだろうか。それが人情というものだ。
記事は以上。