発売が近いとみられるAppleの【画面付きホームハブ】について、また新しい中身が見えてきました。macOS Tahoe 26.7のコードから、部屋にいる人を見分けて、表示する内容をその人用に自動で切り替える仕組みが見つかったのです。家族で共用する置き型の画面に、「誰が前にいるか」を理解させる。ハブの性格を決める、かなり重要な機能だと思います。

近づくと誰かを見分けて、その人の画面になる。画像はイメージです。
コードから分かった仕組み
- カメラでの顔認識 … 画面の前に立った人を見分けて、その人のプロフィールに切り替える
- 在室検知 … 部屋に人が入ってきたことをセンサーで把握する
- 自動で見分けられない場合は、コントロールセンターから手動で自分を選ぶ形
- 家族それぞれの個人的なコンテンツは分離され、他の家族には見えない
コードにはこんな文言も残っています。「誰が話しているか分かりません。デバイスの前に来て、もう一度お尋ねください」。音声で誰か判別できないときは、顔で確かめるという設計です。
ポイントは「勝手に見張らない」建て付け
注目すべきは、個人のコンテンツへアクセスする際に「自分を選んだうえで、周囲検知(ambient sensing)を一時的に許可する」よう求める文言があることです。つまり常時顔を監視して勝手に個人情報を開くのではなく、本人が明示的に許可した時だけ顔で本人確認をする、オプトイン型の建て付けになっています。
家の中にカメラ付きの画面を置くことへの抵抗感は、この製品の最大の商売上の壁です。Appleはそれを分かっていて、「見張るためのカメラではなく、あなたを確認するためのカメラ」という線引きをコードの段階から作り込んでいる。カメラ付きAirPodsの撮影中ランプと同じで、ハードの仕様より先に、社会に受け入れられる作法を設計しているのが今のAppleらしいところです。
顔認証が日常の国から見ると
ここからは中国在住者としての話です。
中国では、顔認証は今さら議論にもならない日常です。スーパーの支払い、マンションの入口、駅の改札。私も毎週どこかで顔をかざして暮らしています。だから「家の画面が家族の顔を見分ける」程度の機能に、中国の消費者は何の抵抗も持たないでしょう。むしろHUAWEIや小米のスマートディスプレイが既にやっていることで、機能としては目新しくもない。
面白いのは、同じ機能を出すのに、AppleはこれだけのPrivacyの作法を積み、中国メーカーは何も積まずに出せるという非対称です。どちらの市場で戦うかで、製品を作るコストが違う。Appleのホーム製品が中国で売られるかは相変わらず不透明ですが(Apple TVは今も中国で売られていません)、仮に出すなら、この丁寧な建て付けごと持ち込むことになります。
Apple Store、ホーム製品のための売り場替えを開始との報道。画面付きハブの発売が近い
発売は10月から年明けの間か
このハブは7インチの正方形に近い画面で、卓上版と壁掛け版が用意され、tvOSベースのOSでSiri AIを統合するとみられています。Apple Storeが売り場の作り替えを始めており、発売は10月から年明けの間という見立てです。
家族の顔を見分けて、それぞれの予定と写真を出し分ける画面。文字にすると地味ですが、家庭というのは「誰の情報をどこまで家族に見せるか」の調整が一番ややこしい場所です。そこへ真正面から仕組みを作ってきたあたり、この製品、思ったより本気だと感じています。。
記事は以上です。
(記事情報元:MacRumors)
※記事中の画像はイメージです。

