Appleは本日、メディアApple Insiderに向けた声明文の中で、カスタム設計されたAppleシリコン(Apple独自のARMチップ)を搭載したMacは、外部との接続技術を引き続きサポートすることを約束すると述べ、IntelのThunderboltプロトコルの将来の統合に関するスタンスを明らかにしました。
AppleはAppleInsiderへの声明文の中で、AppleシリコンMacがThunderboltの最新の仕様をサポートするでしょう、としています。現在はAppleが独自のARMアーキテクチャのチップに切り替えを発表しただけで、まだまだ従来のIntelのx86アーキテクチャから移行する初期段階にあるため、MacでのThunderboltの将来は多くのユーザが気にする問題でした。
「10年以上前に、AppleはIntelと提携してThunderboltを設計および開発しました。今日、私たちのお客様はすべてのMacにもたらすスピードと柔軟性を楽しんでいます」と同社は記しています。「私たちは引き続きThunderboltの将来に取り組み、Appleシリコンを搭載したMacでサポートしていきます。」
仕様のサポートを継続するというAppleの約束は、Intel がプレスリリースで次世代Thunderbolt 4標準を詳述した数時間後にApple Insiderに届いたということです。この次世代Thunderbolt 4プロトコルは、Thunderbolt 3の40Gb/sデータスループット仕様を維持しながら、より厳しい最小システム要件で動作し、またより堅牢なユーザーエクスペリエンスを提供するということです。
たとえば、Thunderbolt 4は2つの4Kディスプレイまたは1つの8Kディスプレイをサポートし、Thunderbolt 3の2倍の性能を備えています。PCデータ要件には、PCIeの32GbpsおよびUSB 3.2、USB-4互換の10Gbps速度、および少なくとも1つのPCポートからの充電が含まれます。また、Intel VT-dベースのダイレクトメモリアクセス(DMA)保護が新しく採用され、信頼性を向上させています。
Appleは6月22日に行われたWWDC 20(世界開発者会議 2020)でIntelプロセッサからAppleシリコンへの移行を発表し、移行期間として約2年かかると予想していることを発表しました。AppleシリコンMacは、2020年の終わり頃に、おそらくMacBookのような小型のポータブルタイプのMacで販売開始されるのではないかと噂されていますが、どの機種になるかについては予測が入り乱れています。
まずは、Thunderboltが保証されて、よかったですね。これまで高価なThunderbolt接続のサードパーティの外部接続デバイスを購入していた人にとっては朗報でしょう。
ちなみに昨日の記事ではAppleシリコンMacについて、GPUについてはサードパーティのものを現時点ではサポートできないことがわかっていますが、今後のバスコントローラーやGPUメーカーの対応次第ではできるようになる可能性があります。Macは映像などの現場でプロユースされることが多く、ハイエンドの需要はいつでもあるからです。
記事は以上です。
(記事情報元:Apple Insider)