AppleのiOS 11(iOS 11.0)をリリースしたあと、計算機(電卓)アプリで1+2+3を素早く入力したとき、誤った答え=解(24)が導かれることが問題となりました。
これは、計算機アプリにアニメーションが追加されたこと、また演算子(加減乗除)を入力したとき、そのアニメーションが終わらないと次の入力を受け付けないように設計されていたことが原因でした。
Appleはその後、iOS 11.2で、まずアニメーションを無効化し、上記のように1+2+3を素早く入力しても、問題なく6が表示されるように修正しました(とはいえ、今でもかなり素早く入力するとやはり誤った解が表示されることもありますが、だいぶマシになりました)。
そして先日リリースされたiOS 11.3 デベロッパ向けbeta版で、Appleはアニメーションを元に戻し、更に素早く演算子を入力しても誤った解が出ないように修正しました。Appleとしては、iOS 11.3で真の意味での”バグ修正”を行う、ということになりそうです。
Benjamin Mayo氏が、iOS 11.2とiOS 11.3 beta版で、1+2+3をゆっくり入力したときと素早く入力したときの比較アニメーションをYoutubeでアップしています。
確かに、iOS 11.2ではアニメーションが消え、1回目の+が入力された後は+ボタンのアニメーションが消えています。しかしiOS 11.3 betaでは+ボタンのアニメーションがずっと消えずに残っていることがわかります。
確かにこれは大した問題ではありません。計算機アプリも、サードパーティアプリを利用することで問題を回避できました(私は有料のFusion Calcを使っていますが、こんな問題はもともと起きませんでした。ちなみにFusion Calcでは一度押した演算子記号は、次のキーを押したら消えますし、素早い入力をしても問題ありません)。
Appleはハードウェアを重視するあまり、ここ最近はiOSやmacOSなどの開発が行き当たりばったりな感じがします。計算機アプリにそんなアニメーションが必要でしょうか?そんなことより、確実に計算できることの方が大事ではないでしょうか。他にも特にiOS 11はバグやセキュリティホールが以前にも増して非常に多いのが気になります。
Appleの次期iOS・iOS 12は例年通りであれば今年6月のWWDCで発表されると思われますが、iOS 12は新機能を増やすよりも安定性の工場に重点が置かれるものと思われます。
ユーザとしては、安定して動いてくれれば文句はありません。もちろん、動作を安定させるために勝手に性能低下され、動作が緩慢になるのもユーザビリティとしてどうかと思うので、いくら言い逃れしても新機種を購入させるための作戦だったことは明らかですが。。
記事は以上です。
(記事情報元:9to5Mac)