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Apple、会計年度2017年Q1の決算発表。iPhone 7販売好調で収入と純利益とiPhone販売台数7830万台で記録更新

Appleは本日、会計年度2017年Q1(2016年Q4)の決算報告を発表した。前四半期で、Appleの営業収入は784億米ドルとなり、純利益は179億ドル、1株当たりの平均利益は3.36ドルとなった。ちなみに昨年同期はそれぞれ営業収入が759億ドル、純利益が184億ドル、1株当たりの平均利益は3.28ドルだった。

 

by MacRumors

iPhoneの販売台数7,830万台で新記録樹立

粗利は昨年同期の40.1%から38.5%に下落し、アメリカ外での国際営業収入のシェアは64%となった。Appleは1株当たり0.57ドル分を配当として後ほど株主に支払うと宣告している。

Appleは会計年度2017年Q1で、7,830万台のiPhoneを販売した。これはAppleの歴史上新記録となった。ちなみに昨年は7,480万台で、昨年より少々増加した。Macの売上も昨年の530万台から540万台と微増した。ただiPadは継続して販売台数は下落を続けており、昨年の1,610台から1,310万台になってしまっている。

by MacRumors

 

サービス、Mac、Apple Watchでも記録更新

Appleのティム・クック(Tim Cook)CEOは、「私たちのホリデーシーズンの業績はAppleの歴史上最も最高の収入となり、多くの記録を打ち破ったことにワクワクしています。私たちはこれまでよりも多いiPhoneを売り、そしてiPhone、サービス、Mac、Apple Watch事業で史上最高の収入を記録した。サービスの収入は去年の同期よりも成長が加速しており、App Store事業も力強い業績を残し、私たちは各製品ラインに対して非常に楽観的である」と語っている。

 

Apple Watch販売も新記録、ただ販売台数は明かされていない

ただ、Apple Watchで新記録を樹立したことを表明したものの、具体的な台数が示されることはなかった。上の円グラフのその他(Other)の5%に含まれるとみられるため、それほど多くの台数が売れているわけではないのは間違いないようだ。

 

会計年度2017Q2の予測も

Appleはまた、会計年度2017年Q2(実際は2017年Q1)の営業収入が515億〜535億ドル、粗利は38〜39%程度と見積もっている。

 

決算電話レポートはApple公式サイトで聞ける

なお、完全に全編英語だが、今回の決算電話レポートはこちらのApple公式サイトから全内容を聞くことができる。既に終了しているので、聞けるのはリアルタイムストリーミングではなく、録音されたものだ。

 

画蛇添足 One more thing…

AppleはiPhone 7のおかげで、何とか昨年の落ち込みの不安を払拭することに成功した。蓋を開けてみれば、過去最高記録となったのだ。そして機種としてはiPhone 7 Plusが一番売れたとのこと。やはりデュアルレンズカメラの魅力が大きかったのだろう。この決算報告を受け、Appleの株価も久々に120ドルを突破した。

ただし、このことはAppleのiPhone一辺倒な経営状況を更に促進し、露呈したことを表している。iPhoneが利益の69%を占めているのに対し、サービス事業が伸びたといっても全体の9%しかないのだ。

そしてAppleにとって今後不安な要素が更に増える。トランプ大統領による新移民政策によって就労ビザの見直しが行われ、多くの優秀な主にムスリム(イスラム教徒)やトランプ大統領が名指しする国出身のアメリカで働く従業員が継続して業務に就くことができなくなってしまうためだ。

当ブログでお知らせしたとおり、ティム・クックCEOはこの新移民政策を支持しないことを従業員向けに表明したが、ビザなど現実的な問題についてはどうしても逆らいようがない。この政策を無効と判断した司法長官代行がトランプ大統領によって罷免されるなど、アメリカ合衆国はどうやら政治的に混迷している。Appleはこの波を乗り越えて、iPhone一辺倒な経営状況を変えていくことができるだろうか。

記事は以上。

(記事情報元:MacRumors

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