Appleはとうとう、台湾で初めてのApple Store(直営小売店)のオープンを決めた。台湾にはもともと40を越えるApple製品のサプライヤーの業者がいることは広く知られている。
iPhoneなどiOSデバイスの主要サプライヤーは台湾メーカー
例えばiPhone等iOSデバイスに使われるAシリーズチップ(SoC)の製造メーカーのTSMCや、組立工場のフォックスコン(Foxconn、富士康)の親会社で、シャープを買収したことで有名になったホンハイ(Hon Hai、鴻海)などは、iOSデバイスにとっては非常にメジャーなサプライヤーだ。
そして台湾の人々のApple製品についての信頼度も高い。なぜこれまでApple Storeが台湾でオープンしなかったのか、不思議なくらいだ。
Apple Store台湾は台北にオープンか、詳細は不明
ロイター社によれば、Appleは台湾アップルストアのための人事教育プランのリーダーを探していたとされており、また台湾でその他の小売りのポジションの人材を金曜日にもAppleの公式サイトで募集していたことが、台湾でApple Storeをオープンさせることを暗示していたという。
Appleは既に公式に台湾で最初のApple Storeをオープンすることを認めてはいるが、その他の詳細については一切明らかにされていない。
Appleの直営小売店のApple Storeは、同業の小売業者から非常にうらやましがられている存在だ。というのも非常に坪効率が高く、その効率は宝石店などよりも高いといわれている。しかし、一方では既にApple Storeは一号店がオープンしてから15年経っており、その”神通力”にも陰りがあると指摘する声もある。
またFocus Taiwanでは昨日のレポートで、Appleの最初の台湾でのアップルストアは台北でオープン予定だとされており、その理由はやはり台湾最大の都市で首都であること、そして多くの人が訪れる可能性が高いとされているからだという。
Apple Storeの増加で大中華圏での復調は実現できるか
Appleのティム・クック(Tim Cook)CEOは今年1月の財務報告会において、Apple Storeの大中華圏の店舗数を今年夏から終わりまでに28店舗から40店舗まで増やすと発表しており、これは非常にアグレッシブな計画だと捉えられていた。それだけの出店計画は、Appleの売上の成長が鈍化した中国において、次世代iPhoneの【iPhone 7】の販売と市場でのポジションへのテコ入れのための助けになるのではないかという評価もある。
画蛇添足 One more thing…
もちろん、当然ながらいかにApple Storeが優れていても、製品が優れていなければ売れるとは限らない。次世代iPhone【iPhone 7】は当ブログでも紹介しているとおり、これまでの噂やリーク情報ではほぼiPhone 6sシリーズと外観が変わらないとされている。
AppleはiPhoneのメジャーな更新周期を2年から3年に延ばそうとしており、それはiPhoneの製品寿命を3年とみなしていたことからも読み取れる。
しかしそのことはAppleの株価にとって、また世界でもメジャーなキャリアは殆どが2年縛りであることと矛盾している。
Appleは来年のiPhone誕生10周年モデルとしてiPhoneをメジャーアップデートをするのは間違いないとみられるが、そのためだけの臨時の調整となるのかどうか、それは来年以降になってみないとわからないところだが。。
なお、いずれ台湾でのアップルストアの詳細が判明したら当ブログでもお知らせする予定。
記事は以上。
(記事情報元:Patently Apple)