Appleの共同創業者の一人、もう一人のスティーブことスティーブ・ウォズニアック(Steve Wozniak、以下ウォズ)氏は現行最新機種のiPhone Xがお気に召さないようです。。
ウォズは昨年からiPhone Xを批判
ウォズはiPhone Xが昨年リリースされた時から、iPhone Xを批判していました。そしてウォズはようやくある程度の時間を使ってiPhone Xを使い(ティム・クックのおかげとのことです)、その結果、ウォズはAppleはいくつかの本当にひどい設計の決定をした、と更に手厳しく批評しています。
電源ボタンが特にお気に召さないご様子
先週スウェーデンの首都、ストックホルムで行われたノルディック・ビジネス・フォーラム(Nordic Business Forum)にて、ウォズはiPhone Xの電源ボタン(スリープボタン)が大いに面倒くさいと述べています。
「サイドにある電源ボタンは、すぐ押して話したり、ダブルクリックしたり、または3回押す時、それぞれ動作が異なります」とウォズはその理由を説明します。「私はものごとがシンプルでわかりやすく、直感的なのが好きなのです」
Lisaが直観的UIの縮図
ウォズによれば、かつてのApple Computerの製品であるLisa(リサ)が直観的なUIの縮図だとしています。ただ、初めてのGUIを搭載した画期的なパーソナルコンピュータであったにもかかわらず、Lisaはセールス的には失敗しています。
Wozの目には、iPhone Xの電源ボタンはAppleのコアな主体を侮辱するものだ、とまで言っています。事実、このコンピュータ設計者の象徴的存在ともいえるウォズの、このボタンについての痛烈な批判は止まることを知りません。
「この電源ボタンと音量ボタンを一緒に押すとまた違った動きになります。」「そしてボリュームボタンを押しっぱなしにすると更に別の動作になります。もうほんと、ただ、おぇっ、って感じ。」
ウォズが批判してもiPhone Xそのものは売れている
どうやらAppleの創業者の一人はiPhone Xを全く気に入っていないようですが、一般大衆はそうでもないようです。実際、Appleの本日の業績発表では、iPhone Xは前四半期で最も売れたデバイスとして発表されることでしょう。
ただし、サプライチェーンからの情報によると、Appleは2018Q1(第一四半期)でのiPhone Xの製造台数を減らしているとのことで、思ったほどは売れていないという説もあります。
画蛇添足 One more thing… 個人的にもウォズに同感することころあり
個人的には、iPhone Xのホームボタンの動作がスワイプになったのはすぐに慣れると思いますが、例えばアプリスイッチャーや、スクリーンショット、電源を切るなどのための動作が、ホームボタンがなくなったことにより変更・複雑化・冗長化されたのは、とても不便に感じています。他にも、ウォズが言うように、App Storeなどでの電源ボタンダブルクリックは非常にやりにくいです。これまではTouch IDによる指紋認証一発だったのに、ダブルクリック+Face ID認証というプロセスが増えているのは、複雑化・冗長化以外のなにものでもないと思います。
iPhone XのUI・UXについてAppleはもっと見直してもいいんじゃないかと思います。説明書を見なくてもわかる直観的な動作がiPhoneやiOSのウリなんですから。。
記事は以上です。
(記事情報元:Cult of Mac)