Appleが本日、カリフォルニア州シミバレー(Simi Valley)の中心にある直営店(かつてのアップルストア・Apple Store)「Apple Simi Valley」を間もなく恒久的に閉店することを発表しました。
この店舗はロサンゼルスの市の中心から30マイル(約48km強)しか離れていません。
Appleの発表によると、9月15日がこのApple Simi Valley店の最終営業日となるようです。既にサイトでは、そのことが大きく文字で書かれています。「Thank you for over 10 great years. The last day we will be open is September 15.」
10年以上のご愛顧に感謝、ということでこの店舗は2006年5月に開業していました。当時はスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)が自ら旗を振って、アメリカでApple Storeの開店を進めていた時期ですね。もちろん当時はまだiPhoneも発売されていませんでした。
AppleはこのSimi Valley店をクローズする理由について明らかにしていませんが、内部事情を知る人物によると、この店舗の売上が思わしくなかったからだとのことで、また客の流れも少なかったようです。これは正直普通はApple Storeとしてはあり得ないことです。世界のどのApple Storeも開店と同時に人に溢れているイメージですからね。
またSimi Valley店から客が減った原因として、2008年にすぐ近くのカリフォルニア州サウザンドオークス(T.O.)のOaksショッピングセンターが大幅に拡張したことが挙げられています。
Appleは直営店のデザインリニューアルを進めていますが、今回のSimi Valley店はそれには関係ないようです。また従業員の扱いがどうなるのか、解雇されるのか近隣のApple Storeへの配属になるのかについても明らかにされていません。
華やかな新店デビューの裏に、このようにひっそりと閉じていくApple直営店もあるのですね。ちょっと寂しい感じがします。そういえば日本でも、2016年の北海道札幌のApple Storeの突如の閉店は、多くの北海道に住むAppleファンから落胆の声が聞かれました。当時は閉店はビルの取り壊しが理由として挙げられていましたが、現在もそのビルは取り壊されていないため、実際は何らかの大人の事情があったのではないかと見られています。。
記事は以上です。
(記事情報元:MacRumors)