iPhone6/6 Plusの売上げが早くも2,100万台を突破!
中国のSina Techの報道によると、最新の統計の数字から、Apple(アップル)の新型iPhone、iPhone6とiPhone6 Plusの合計販売量は既に2,100万台を突破し、そのうちiPhone6が大多数を占めるという。
iPhone6とiPhone6 Plusは、販売されて最初の週末で既にこれまでの歴代iPhoneの販売記録を塗り替えた。たった3日で1,000万台も売れたのだ。しかしこの数字はほとんどがプレオーダー(予約分)の数字のため、そこから倍の数字をたたき出すまでには通常比較的長い時間が必要だ。Appleは公式にはiPhoneの販売数量を発表していないが、その他のマーケティング会社やキャリア等の情報から、iPhone6/6 Plusの販売数量は既に2,100万台を突破しているという。そうなると、Appleが掲げている年内7〜8,000万台という販売目標も理想から現実的なものになってきた。
iPhone6/6 Plus、最初の週末の売上げデータ
最初の販売数量のデータのうち、AppleはiPhone6とiPhone6 Plusのそれぞれの具体的な数量までは明らかにしていないが、多くの報道によれば、後者があっという間に売り切れていたのは間違いない。私もAppleのサイトで予約したときに、真っ先にiPhone6 Plusが売り切れていた。
そんな中、マーケティング会社のFiksuとMixpanelはそれぞれ異なる方法で、ネットワークを使用しているiPhoneの数量の解析を行っているが、どちらも結果は同じようなものだった。
Fiksuの数字によれば、iPhone6シリーズがリリースされて最初の週末で、iPhone6は全てのiPhoneの中で1.82%を占め、iPhone6 Plusは0.28%だった。つまり、iPhone6とiPhone6 Plusの販売量の比率は6.5:1で、前者の販売量は870万台ということになる。
Mixpanelのこれまでのデータによれば、iPhone6は全てのiPhoneの中の3.22%を占め、iPhone6 Plusは0.47%となり、その比率は6.85:1となり、上記のFiksuの結果と似通っている。双方の調査方法が多少異なるため、多少の差は出るがだいたいは一緒ということになる。
iPhone6/6 Plusの破竹の勢いは現在も全く衰えていない
iPhone6シリーズが販売されてから2週間が経ったが、iPhone6/6 Plusの販売の勢いは全く収まっていない。またAppleはやはりiPhone6 Plusの需要に対して供給が追いついていないようだ。
Fiksuのデータによれば、iPhone6はiPhoneの中で3.69%、iPhone6 Plusは1.01%で、現在の二者の比率は3.5:1に少しバランスが変わってきたが、それでも絶対的な販売量はiPhone6の方がiPhone6 Plusを圧倒している。iPhone6は1.87%増えたのに対し、iPhone6 Plusは0.73%しか増えていないからだ。
Mixpanelの調査でも同じような傾向が見られる。iPhone6は全てのiPhoneの中で5.86%を占め、2.64%増加した。iPhone6 Plusは1.28%で、0.81%の増加に留まった。二者の最新の比率は4.5:1となる。
これらの数字から計算できる現在の販売量の数字として、iPhone6とiPhone6 Plusを合計すると2,100万台を超えることとなり、そのうちiPhone6 Plusは400万台を少し超えたくらいとなる。
iPhone6 Plusの販売量は既にリリース時に比べ4倍になったとはいえ、iPhone6は2倍になっているが、全体数からみればiPhone6の方が6 Plusよりも圧倒的に多い。ただiPhone6とiPhone6 Plusは現在でもまだまだ品薄状態が続いており、最終的な販売数量の比較をするにはまだ早い段階といえよう。噂レベルではあるが、AppleはFoxconnに更にiPhone6 Plusの部品を追加で供給しているという。
iPhone6シリーズの売上げに関する数字の全てがiPhone史上最高記録
全てのデータをみても、iPhone6の販売量がiPhone6 Plusを凌駕している。ただ、iPhone6シリーズ全体の売上げが非常に増えていることをみると、そのバランスの悪さは少々不安な数字となる。Fiksuによる去年の数字では、去年の同時期にはiPhone5sと5cを合わせても全体のiPhoneの2.43%にしかならず、今年のiPhone6/6 Plusはその倍に近い4.7%に達していることを考えると、凄まじい販売ペースということになる(Mixpanelのデータもほぼ同じだ)
上の数字から見ると、iPhone 6 Plusの普及速度は昨年のiPhone5cとほぼ完全に一致していると言っていい。iPhone6 Plusの方がiPhone6よりも200米ドル高く、利益率も大きいといわれているが、もしiPhone6 Plusが欲しい人が手に入らないためやむなくiPhone6を購入した場合、Appleにとっては見込み益の一部を失ったことになる。
過去、iPhone5やiPhone5sも同じような発展の道を辿っていたが、iPhone6シリーズはそれらを遙かに凌駕するペースだ。同様に、世界で販売国が増えたことなどからiPhoneユーザそのものの母数も増えてきているため、更に新しいiPhone6を欲しがる人が増えているのは間違いない。
Appleは他社に比べ大画面化が遅れたが、それでもやはり消費者の購買意欲をがっつり掴んだようだ。
画蛇添足:iPhone6 Plusがでかすぎるので敬遠している人もいるのかも
販売前からリーク情報が出まくり、デザインに関して特につっこまれまくっていたiPhone6/6 Plus。しかし蓋を開けてみれば完全に昨年のiPhone5s/5cを凌駕する勢いで売上げがあがっている。
上記のSinaの分析では、iPhone6 Plusの供給不足によるバランスの悪さが指摘されているが、もしかしたらiPhone6 Plusはでかい上にサードパーティ製アプリの対応(最適化)が遅れており、実際に使っている人から”らくらくフォン化”しているとの指摘もネット上で数多く上がっているため、購買を敬遠してiPhone6に回っている人も多いのかもしれない。
iPhone6 Plusはまたそのままでは片手での操作も厳しい。
と、そんな悩みを解決するモノを開発中。そのモノとサードパーティ製アプリの最適化で、iPhone6 Plusはもっと使いやすいものになるのではないだろうかと私はみている。
記事は以上。