Apple(アップル)は2014年度第一四半期(会計年度)の財務レポートで、
5,103万台のiPhoneを販売したと発表している。
今年3月までの第二四半期ではその販売量は4,372万台に落ちているが、
その半年(6ヶ月)でAppleは9,475万台ものiPhoneを販売したことになる。
今年iPhoneの販売数量が2億台を突破するためには、
Appleは更に努力をしなければならないだろう。
しかしアナリストの分析によれば、
Appleは既に中国の市場に中国最大のキャリア中国移動(チャイナ・モバイル、China Mobile)を通じて入り込んではいるものの、
2014年度(会計年度)で2億台の大台に乗せるのは難しいだろうとされている。
昨年2013年度(会計年度)で、Appleは1.5026億台のiPhoneを販売したと発表されている。
ということは、2億台の大台に乗せるには昨年度よりも33%以上の成長をしなければならないということだ。
昨年度と今年度の違いは、Appleは上述の通り中国移動とパートナーシップを結んだことだ。
中国移動は7.5億ものユーザを抱えている巨大な携帯キャリアだ。
確かに大多数の中国人にとって、iPhoneの価格はまだまだ非常に高いものだが、
それでも成長著しい中国市場では、
iPhoneを買える人の数もうなぎ登りに増えていて、
分母を考えればとてつもない規模になっているのも事実だ。
マッキンゼーの2013年6月に発表されたマーケティング研究レポートによれば、
中国の2.56億人の都市人口のうち、
54%が2012年に同社によって「大衆中産階級」と位置づけされた人達であり、
14%が「上層中産階級」と呼ばれるレベルだという。
今後10年間に、都市人口の内「大衆中産階級」の比率は22%まで下がり、
「上層中産階級」が54%に増えるという。
更に今後10年の内に「中産階級」全体の人口も3.57億人まで増えるといい、
都市の富裕層の人口も現在の3%から9%まで増えるとされている。
ちなみにマッキンゼーによる階級区別の基準は以下の通りだ。
・「大衆中産階級」の平均年収:9,700ドル(約97万円)〜17,100ドル(約171万円)
・「上層中産階級」の平均年収:17,100ドル〜37,000ドル(約370万円)
・「上層中産階級」を超える収入の人達は「富裕層」
2014年第三四半期(会計年度)のiPhoneの販売数量について、
アナリスト達の平均予測台数は3,800万台ほどだ。
また2014年度全体として、アナリスト達の中での最大の販売数量見積は1.78億台となっている。
もしiPhoneが中国の市場でバカ売れしたとしても、
今年度に2億台の大台に達することはちょっと難しそうだというのが、
大方のアナリストの見方のようだ。
記事は以上。