2013年9月、中国で初めて世界一番早くiPhoneの新機種(iPhone5s/5c)が販売された。
そして2013年11月より中国国内の最大キャリア中国移動によって4G(TD-LTE)がサービス開始、
更に2014年1月17日からは正式に中国移動がiPhone5s/5cが販売開始され、
携帯電波状況については他国に後れをとっていた中国大陸も、
一気にiPhoneで4Gを使う環境が整ってきたことになる。
そんなわけで先日中国携帯電話キャリアの解説とSIMフリーiPhoneの対応状況まとめ記事を執筆した。
その後Appleより一部地域で販売されたiPhone5s/5c(中国版含む)向けにiOS7.0.5がリリースされたが、
その目的は主に中国移動4G TD-LTEへのキャリア設定の対応であった。
しかし中国で最も早く販売したキャリア中国聯通(チャイナユニコム・China Unicom)版や、
過去Apple Storeで販売されたiPhone5s(A1528)/iPhone5c(A1516)にて、
今でも中国移動4Gを掴めないという方もいらっしゃるようなので、
ここで方法をまとめてみた。
方法は2つ。
1. 非脱獄キャリア設定ダウングレード法
2. 脱獄キャリア設定カスタマイズ法
両方とも中国のハッカー集団であり中国移動と特殊な関係を持つChinasnow(中国超雪)によるものだ。
※ちなみにChinasnowはSIMロック解除アダプタ(SIM下駄)で定評のある「heicard」の開発元でもある。
ちなみにChinasnowによると、この方法を使っても中国移動3G TD-SCDMAは掴むことはできないとのこと(4Gか2Gのみということになる)。
以下詳細。
【1. 非脱獄キャリア設定ダウングレード法】
iPhone5s(A1528)/iPhone5c(A1516)で、
中国移動4GのSIMを挿し、
設定>一般>情報でキャリアが「中国移动 15.6」「中国移动 15.7」になっている場合は、
4Gの電波を掴めないようだ。
そこで「中国移动 15.5」にダウングレードしてやる必要がある。
必要環境はWindowsマシンだが、
Chinasnow(中国超雪)公式サイトより、
中国移動キャリア設定ダウングレードプログラムをダウンロードする(リンクはこちら)。
rarファイルなので解凍し、
Windowsマシンで実行すればよいらしいが、
現在私の所にWindowsマシン環境がないので、
今度別の場所でWindowsマシンで試して方法を追記したいと思う。
【2. 脱獄キャリア設定カスタマイズ法】
この方法には脱獄が必要(自己責任で)。
脱獄方法はこのブログにも頻繁に出ているが、
iOS7.0〜7.0.5については完全脱獄ツール「evasi0n7(公式サイト)」にて脱獄していることが前提。
脱獄後、以下のように進める。
■Step 1
Cydiaを開き、Chinasnow(中国超雪)のリポジトリを追加する。
Manage>Sources>Edit>Addで、
http://apt.chinasnow.net/
を追加。
■Step 2
追加が終わったら、Cydia>Manage>Sourcesで追加されたChinasnow.netを開き、
「超雪LTE激活器」をタップし、
右上のInstallでインストールする。
以上で完了、中国移動 4G TD-LTEを掴むようになるはずだ。
中国移動4Gを掴んだら、
ぜひ「移动LTE助手」を使用されることをお勧めする。
TD-LTE/TD-SCDMA/GSMに限ってだが、4G/3G/2Gの切替が手動でできるようになるスグレモノツールだ。
公式サイトのこのページにiPhoneのSafariからアクセスしてからインストールするか(脱獄不要)、
上記の2.の方法のStep 2で「移动LTE助手」をインストールする(要脱獄)。
ライセンスの購入が必要だが、taobaoのChinasnow公式販売サイトで12元で購入できる。
実はもう1つ、
これまたChinasnow開発のLTEロック解除用SIM下駄「iSafari」や「ABカード(AB卡)」の中国国内iPhone5s/5c用を使う手もあるが、
ハードウェアを使うことと操作が複雑なこと、
また違うSIMを挿すと毎回クラック作業が必要となるため面倒なので、
当ブログでは上記の2つの方法をオススメする。
なお、私自身は中国版を持っていないので試すことができていない。
上記はあくまでChinasnowの情報を元に書いているので、
できた・できなかった等の情報をコメントでいただけると幸いです。
記事は以上。