iPhoneとある固定のキャリアでしか使えないようにする目的で、
機体に施される「SIMロック」。
日本のSoftbankやauで販売されているiPhoneはSIMロックがかかっている。
逆に世界的に見ても、
SIMロックがかかっていない=SIMフリーのiPhoneを販売している国は限定される。
そのSIMロックを解除し、
どのキャリアでもフリーで使えるようにするのが、
SIMロック解除またはSIMアンロック(単にアンロックとも呼ばれる)と言われる手法だ。
しかしこのSIMロック解除は全てのiPhoneに大してをするためには、
いくつかの条件が必要だ。
特に大きく関与してくるのがベースバンド(モデムファームウェア、以下BB)と言われる、
iPhoneの中でも通話・モバイルデータ通信(3G・Edge)など、
電話通信に関わるファームウェアのバージョンだ。
このファームウェアは、
たいていはiOSのバージョンが上がると共にバージョンアップされ、
基本的にはこのファームウェアのバージョンが上がると、
既存のSIMロック解除に対する対策が施され、
解除できなくなるパターンが多い。
つまりBBのバージョンが低ければ低いほど、
SIMロック解除の可能性が高まるということだ。
ちなみにiPhone4SとiPhone4のSIMロック解除の可否については、
現状では以下のようになっている。
■iPhone4S
・SIM下駄を使ったアンロック
Gevey Ultra S SIM下駄にてiOS5.1.1までSIMロック解除可能。
(対応Baseband:1.0.11,1.0.13,1.0.14,2.0.10,2.0.12)
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・脱獄アプリUltrasn0wを使ったソフトウェアアンロック
不可能。
■iPhone4
・SIM下駄を使ったアンロック
Gevey UltraにてiOS4.3.5までのBBに対応。
(対応Baseband:1.59.00, 2.10.00, 3.10.01, 4.10.00, 4.10.01)
※例外的に、iOS5.0.1までは、iOS4.3.5までのBB(4.10.1以下)を維持していれば可能。
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・脱獄アプリUltrasn0wを使ったソフトウェアアンロック
Baseband 01.59.00のみ対応。
・BBチップ交換によるハードウェアアンロック
高額・失敗リスクが高いながら可能。
■iPhone4S/4共通
・脱獄アプリSAM Prefsを使ったアンロック
現状では新規ではできない。
以前SIMロック解除が可能だった時に、
バックアップをとっていた人のみ可能。
・AT&Tアンロック
アメリカのキャリアAT&TのiPhone限定で、
AT&TがSIMロック解除サービスを行なっている。
USA AT&T版を持っている人はAT&Tに問い合わせれば、
遠隔操作でSIMロック解除を行なってくれる。
・・・上記のような状況のため、
特にAT&T版以外のiPhone4の01.59.00よりも上のBBを持っている人は、
現状ほぼSIMロック解除が不可能な状況が続いている。
またSIM下駄を使ったアンロックは電池の持ちが悪くなるなどの欠点もある上に、
iOSのバージョン(=BBのバージョン)を上げてしまうと、
またSIMロックがかかってしまうのでうかつにiOSをバージョンアップできない。
そこで期待されるのが、
「ファクトリーアンロックサービス」。
あたかも工場出荷時に既にSIMフリーであったかのように、
iOSやBBに全く関係なくSIMフリーになるものだ。
またこのファクトリーアンロックが行われた後は、
iOSやBBをバージョンアップしてもSIMフリーの状態が続く。
なぜそんなことが実現可能なのか?
基本的にiPhoneはネット経由でアクティベートをする際に、
IMEIという機体固有認識番号がAppleのデータベースでチェックされ、
そのキャリア毎のSIMロックがかけられる。
そのデータベースにあるIMEIをSIMフリーとして認識させてしまうのが、
ファクトリーアンロックの仕組みだ。
これまでもいくつかAppleのバグを利用したり、
Appleの中の人と内通してのサービスが登場したりしたが、
いずれも現状は塞がれている(時々有料でやりますという広告が出ているが基本的にフェイクだ)。
そんな中、SIMロック解除情報をいち早く伝えている海外のサイトunlockbootが、
2012年8月20日以降にファクトリーアンロックサービスを提供するという。
世界中のどのキャリアでもOKというふれこみだ。
価格はUS$100〜120。
本当にできるのであれば、安くはないが高くもない値段設定が悩みどころだ。
更に2012年8月20日までにIMEIなどを登録すると、
抽選で無料でファクトリーアンロックを施してくれるという。
但し抽選の方法は、
E-mailやFacebook、Google+などを登録させ、
その中からランダムに選ぶという。
ファクトリーアンロックを客寄せパンダに使ったともとれ、
当然眉唾なのであるが。。
私はこのブログをやっている手前、
一応人柱として登録はしておいた。
結果はまた後日ご連絡する。
またこのサービスが始まったら、
私自身は抽選に外れてもやってみて、
その結果を記事でご紹介できればと思っている。
記事は以上。
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