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製品も偽物!?MiniSo(メイソウ)で売っているMFi認証ケーブル、実際はMFi認証を取得していない疑いあり

ロゴはユニクロのパクリ、パッケージは無印良品のパクリ、名称はダイソーのパクリで、「日本のデザイナーズファストファッションブランド」と名乗っておきながら実態はコテコテの中国ブランド「MiniSo」。カタカナは「メイソウ」、漢字では「名創優品」と書かれていて、ブランド名として英語と日本語・漢字が異なって統一性がとれていないことや、「名創優品」という明らかに日本語ではない響きで(メイソウは普通の日本人からすれば迷走を想起させます)、更に日本国内では一切知名度がないことから、普通の日本人からすれば明らかに日本のブランドではないということがわかります。

しかし外国ではそうではないようで、現在日本以外では中国を中心に既に勝手に日本ブランドとして世界で数千店舗を展開し、すさまじい勢いで展開しています。もう、単なるパクリブランドを超え、国際的にヒットしている店舗とブランドということになっています。「嘘も100回言えば真実になる」といういい例かもしれません。。

以前以下のように記事にしたことがありますが、あれから相当品揃えが充実し、日本語も改善してきています。

そんなMiniSo(メイソウ)は、基本は10元(約160円)というプライスで、日本の100円ショップよりもちょっといいものを扱っていて、正にお値段以上ということで日本外の世界では国際的に大成功しています。MiniSo(メイソウ)自身は工場を持っていないため製品は全てOEMですが、自身のMiniSoブランド名をプリントして、自社製品として販売しているのも特徴です。そんな中、MiniSo(メイソウ)ブランドとしてMFi(Made For iPhone/iPad、Appleの公式認証)を取得したとうたわれている2種類のLightningケーブルが、使用上に問題が出たことがあり、香港のメディアezoneによって本当にMFi認証を取得した製品なのかどうか検証され、驚くべき結果が出ています。

※ちなみにMiniSo(メイソウ)は香港にも進出しています。

MiniSoのMFi認証を取得したはずのケーブルでiPhone 8 Plusを復元できない

香港のlihkgというBBSの投稿によると、ある男性がHK$69.9(約943円)とHK$49.9(約673円)で購入したMiniSo(メイソウ)ブランドの3 in 1 MFI Certified Charging Cable と 1M Certified USB Cable for Appleについて、この2種類の製品のパッケージには2つともApple MFi認証のラベルが印刷され、またこのMFiが取得されていることがいわゆる「売り文句」となっていたとのことです。

しかし、この2本のMiniSoのLightningケーブルで、iPhone 8 PlusをiTunes経由で復元しようとしたところ、「The iPhone could not be restored. An unknown error occurred (9).」という表示が出て、復元が実行できないというのです。

これは復元しようとして失敗する、error 9の例。Unknown Error、未知のエラーと出てしまっています。

▼香港のlihkgBBSでの投稿はこんな感じです。

▼これがMFi認証をとったという3in1ケーブルを買ったときのレシート。歡迎光臨名創優品、と書いてあります。支店は香港石塘嘴店。品名も「三合一MFI認証數據」となっていて、多分後ろに線がつくのが省略されちゃっているかと思われます。証の字も繁體字(證)ではなく、こりゃ大陸臭を感じますよね。笑

▼これが3in1ケーブルの現物。実態は、MicroUSB、Lightning、そしてUSB-Cの3つと思われますが、MicroUSBが基本で、そこにアダプタとしてLightningとUSB-Cをつけるようになっていると思われます。こりゃ、もうめちゃ怪しい。。MicroUSBからLightningに切り替えられるMFi認証取得済のLightningケーブルなんかあまり見たことないですし。。

▼しかしMiniSo(メイソウ)の箱には、あのMFi認証のロゴがついています。しかもかなり、でかでかと!堂々と!

▼裏側にも、フィーチャー(特徴)として、1. Certified.と、なんとまず第一の特徴としてMFi認証取得がうたわれていますね。

別のMFi認証取得ケーブルなら、アダプタをかましてもiPhone 8 Plusを復元可能

結局これを使ってiPhone 8 PlusをiTunesで復元できなかった彼は、まずこれはMacBookの問題ではないかと思い、違うPCに切り替えたところ、それでも同じエラーメッセージが出たとのことです。そして元のApple純正Lightningケーブルを使ってみたところ、正常にiPhone 8 Plusを復元できたとのことです!そこで彼は他のMFi取得ケーブル(または+USBアダプタ)でLightningケーブルを試してみたところ、全て問題なくiPhone 8 Plusを復元できたというのです。

試したMFi認証取得ケーブル

  1. Verbatim 3-in-1 microUSB / Lightning / Type C to USB-A Cable
  2. Verbatim 3-in-1 Lightning to Micro USB Adaptor + LG 20 AWG ケーブル
  3. ZMI USB Cable(1m) ブラック AL803
  4. DGM ML01 Lightning-to-Micro USB adapter + LG 20 AWG ケーブル
  5. Apple 純正 Lightning to Micro USB Adapter MD820AM/A + Samsung Micro USB ケーブル

別のMFi認証なしケーブルでは、iPhone 8 Plusの復元は失敗

なお彼は他にもMFi認証なしケーブルを試したところ、全てMiniSoのケーブルと同じように失敗したとのことです。

試したMFi認証なしケーブル(ちなみに2つとも、深圳のメイカーズ出身のブランドで、パッケージデザインなどが優れていることで最近かなり売れているブランドです)

  1. Remax RA-USB2 Lightning to Micro USB
  2. Baseus Lightning 1m

MiniSoの2種のケーブル、Apple公式MFi認証サイトで取得の記録なし

掲示板の彼は、やはりMiniSo(メイソウ)のケーブルがMFi認証を取得していないのではないかと疑います。そしてApple公式のMFi認証サイトに行き、購入した2種類のMiniSoのケーブルのバーコードで検索したところ、認証記録が見つからなかったそうです。ちなみに、MiniSo(メイソウ)が取得したLightningケーブルの型番の中で、3 in 1の型番は1つもなかったそうです。

なお、彼は外国でも多くの例があり、MFi認証を取得していないLightningケーブルでは、充電やデータ転送のみは可能ですが、iOSデバイスを復元しようとすると、上記のようなエラーが出てできないということがあったため、MiniSo(メイソウ)のMFi認証取得とされているケーブルも、実はMFiを取得していないのではないかと疑った、としています。

Apple公式サイトのMFi認証ページで、ブランドでMinisoを検索したところ。8種類の登録が見られたが、記事に登場する2つのケーブルの登録はなかった

 

もしこの彼の調査が事実だとすれば、このMiniSoのMFi LightningケーブルのMFi認証取得は甚だ疑わしいもので、政府の関連部門に訴えてもいいレベル、とezone.hkは考えているようで、実際書き込んだ男に対してもそうするように勧めています。

Apple公式MFi認証サイトで検索するのが吉、ただし注意事項も

買ったLightningケーブルがMFi認証を取得しているか疑わしく感じたら、上記のApple公式のMFi認証サイトにて検索して調査することができます。ただし、AppleのMFi認証ページのデータが必ずしも最新にアップデートされている保証はなく、最新のLightningケーブル製品は入っていないこともあるとのことです。また一部のブランドのLightningケーブルは実際はOEMで、他のブランドが製造していて、その委託生産先のブランドがMFi認証をとっていることもあり、その場合は売っているブランドで検索しても、実際にMFi認証を取得している製品でも検索できないこともあります。

MiniSoは日本の外では今や押しも押されぬ国際的ブランドに。。それならしっかりしたほうがいいかも

MiniSo(メイソウ)は確かにパクリから始まり、最初の製品のクオリティや、ウェブサイトやパッケージの破綻した日本語など、様々な問題を抱えていましたが、今は製品のクオリティもあがり、サイトの日本語も直され、パッケージの日本語も完璧とはいえないまでもだいぶ改善されてきています。私自身も時々中国の店舗に入ると感心して買ってしまうほどです。日本のブランドも、元はといえば欧米のパクリから入っていって、徐々に自身のブランドを作ってきました。MiniSo(メイソウ)もそうなっている途中の段階ともいえるかもしれません。

ただ、それだったらもともとバリバリ中国のブランドなので、愛国心の強い中国人ならこれは中国のだ、と堂々といえばいいのに、ビジネスのためとはいえ日本を利用しているのはどうなの、と思ってしまうところはあります。恐らくいつまでも、日本では本物のブランドとしては受け入れられないでしょう(とはいえ、ビジネス的にはそんなことはどうでもよくて、日本以外で儲かっていれば問題ないので、とりあえず日本にも数店舗、全く嘘にならないようにお店を作っています)。

正直ブランディングとしては最悪の例といえますが、それでもビジネスとしては売れたもん儲けたもん勝ちなので、MiniSo(ミニソウ)はまさに「山寨ビジネス」の鑑ともいえる存在といえるでしょう。とはいえ、今回のような認証を取得していない製品を取得したとして販売しているのは明らかに嘘で(もともと日本のブランドじゃないのに日本のブランドとして売っているくらいなのでそのくらいは朝飯前!?)、法律面もさることながら、第一にお客様を騙す行為です。

MiniSo(メイソウ)は以前北朝鮮に出店して、日本の企業は国連の規定で北朝鮮でビジネスをしてはいけないことになっているため、店舗や会社が国連の調査を受けてしまったために店舗名を変え、本社の住所を消したというくらいです。メイソウという会社はともかく勢いでやってしまって後で修正、というやり方でこれまで突っ走ってきた(メイソウだけに迷走してきた?)のでしょう。ただ今回のような、明らかにわかる「嘘」は、ブランドが大きくなればなるほど、大きなペナルティとして自身に返ってきます。MiniSo(メイソウ)もこのようなことを繰り返していると、いつかは大きな失敗をするかもしれません。。

記事は以上です。

(記事情報元:ezone.hklihkg

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