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統計は語る:Beats 1がヒップホップと英語曲ばかりというのは本当?

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Beats 1 radioがグローバルなブロードキャストチャンネルとなるには、またApple Musicの重要な構成部分の1つとなるには、もう少し長い道のりを歩まねばならないようだ。

Beats 1 radioの評判は上々

多くの人がBeats 1 radioはAppleがストリーミングミュージックの世界に進出して以来、もっとも素晴らしい機能の一つと賞賛する。また多くの専門家も、Beats 1 radioがApple Musicの未来に大きな影響をもたらすと考えている。もしBeats 1 radioで自分の好きなアーティストの楽曲がしょっちゅうかかったら、誰でもApple Musicの有料会員になりたいと思うだろう。

 

多くの大物アーティストや、著名なDJの助けを借りつつ、またアクセスが便利で(ユーザは”Radio”を開いて、Listen Nowをクリックするだけで聞くことができる)、便利な機能もあるため(もしお気に入りの曲が流れたら”…”ボタンをクリックし、その曲をMy Musicに保存することができ、後で何回も聞くことができる)、Beats 1 radioは偉大な音楽や、好きな音楽を発見することができる格好のチャンネルとなっているのは間違いない。

しかし実はBeats 1 radioに不満を漏らす人も少なくない

しかし多くのユーザが不満を漏らしているのは、現在のBeats 1 radioではあまりにも多くのヒップホップがかかりすぎ、またそれらをヘヴィーローテーションしているというものだ。

Beats 1 radioの先月1ヶ月間の統計結果から見る偏り

では、果たして事実は本当にそうなのだろうか?真にBeats 1 radioを理解するために、研究機関ATLASがBeats 1 radioで7月上旬から8月頭までに放送された楽曲の統計調査を行った。

その結果、その1ヶ月の間、3,300曲がBeats 1 radioで12,000回かかり、楽曲のリピート率は平均3.7回となった。当然多くの楽曲が1回しか流れておらず、何らかの原因でBeats 1 radioには二度と出ない(あるいは出られない)という風になった可能性がある。しかしある楽曲についてはBeats 1 radioで百回以上も流されているという。

まずは先月1ヶ月間で、Beats 1 radioで最も多くかけられたトップ20アーティストのランキングを見てみよう。

トップはThe Weekend、楽曲が107回もヘビーローテーション

統計によれば、The Weekendが7月上旬から8月初めのBeats 1 radioに最も気に入られたアーティストとなったという。彼の最もホットな楽曲、《 Can’t Feel My Face 》は107回放送され、シングル楽曲部門でもトップとなっている。なお、シングル楽曲部門ではHalsey の 《 New Americana 》が2位に入り、77回リピートされていることがわかった。

ジャンルではやはりヒップホップが最多

上のトップ20アーティストのリストをみれば言わずもがなだが、楽曲のジャンル部門でも、大勢のツッコミは確かに間違いなく、Beats 1 radioは非常にヒップホップがお好きということがわかった。統計によればヒップホップの楽曲は1,726回放送で1位に。そしてポップスが1,506回で2位に、テクノが802回で3位という結果となった。

グローバルと謳う割に英語曲ばかり、しかも英米カナダのみ

AppleはずっとBeats 1 radioはグローバルなブロードキャストチャンネルだと言い続けているが、統計では基本的にBeats 1 radioは英語の曲しか流しておらず、米国、英国とカナダのアーティストによって制作されたものだらけだ。それで果たして真にグローバルだといえるだろうか

Apple Musicの今後の成功は、Beats 1 radioの真の意味でのグローバル化にかかっている

Apple Musicは非常に良いスタートを切ったといわれ、Appleのエディ・キュー上級副社長によれば1,100万ユーザが既にApple Musicを使っていると公表されている。しかしApple Musicの未来がどのようになるかは誰にもわからない。Appleにとって世界第二位の市場となっている中国ではまだApple Musicがスタートしていないし、最終的にいつスタートするかもまだ決まっていない。

Apple Musicが成功するためには、Beats 1 radioが大きな鍵を握っているという人もいる。無料ユーザを有料ユーザに取り込むには、Beats 1 radioに更に多くの大物アーティストを取り込み、またジャンル・言語・地域的にももっとバラエティ豊かなものにしていく必要があるだろう。

画蛇添足 One more thing…

もともとBeatsはDr. Dreがトップをつとめており(製品に刻まれているのはbeats by dr.dre)、それをAppleが買い取った形だ。Dr. Dreはヒップホップ出身で、エミネム(Eminem)ともマブダチということで、やはりヒップホップに偏るのは致し方ないかなという気もする。個人的にはジョン・レノンやブルース・スプリングスティーンのレコーディング・エンジニアやプロデューサーとして名を馳せた、もう一人のbeats代表Jimmy Iovineがもっとロックな要素をBeats 1 radioに足してくれればなあと思うのだが。

そして、もちろん世界に普及させていくには、各国のヒットチャートをおさえた方がいいと思われる。とはいえたいていの人はあまり自国の楽曲以外には興味がないだろうから、いずれBeats 1 radioも以前のAppleのPodcastのようにチャンネルが細分化していく可能性がある。だいたい、世界中に流すためにチャンネルが1つだけというのが無理があるのではないだろうか。

なお、上記で2位のDrakeは今年6月のApple主催のWWDCで、Apple Musicの発表の際に壇上に立って話した人だ。覚えている人もいるかもしれない。もちろん、彼も2位に入るくらいだからもうAppleやBeatsにおんぶに抱っこなのだろう。。

記事は以上。

(記事情報元:WeiPhone

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