The InterceptでのJosh Begley氏の投稿によれば、過去5年間で、彼は彼自身が自作した「Metadata+」がApp Storeで公開されることを望んでいた。Begley氏は何度もAppleに登録申請を送ったが、一度も本当の意味で成功していない。このアプリはゲームのチートアプリでもなければ、不適切なコンテンツを含むわけでもない。単なる非常に簡単な通知ツールなのだ。
しかしその通知する内容が少々センシティブなのかもしれない。。その内容とは、”米軍のドローンや無人機の攻撃目標の近くにある端末にアラームを鳴らす”というものなのだ。
Metadata+は無料のアプリで、主な機能はドローンや無人機の空襲に関するニュースや情報を集め、地図上にその地点を標記し、その詳細な情報をユーザに送るという。その目標や被害人数なども含めてだ。このアプリはこれまで12回App Storeへのアップロードを拒否され、そして先週火曜日、Appleはほんの短い間このアプリのアップロードを受け付けたが、4時間半後には取り下げられてしまったという(13回目)。
Begley氏によれば、Metadata+は実は、2014年にApp Storeに受け容れられており、1年間ダウンロードが可能な状態だったといい、ダウンロード回数は50,000回にもなっていたらしい。しかしAppleからは「過度に不快または荒削りなコンテンツ」とされ、アプリを取り下げられてしまったという。その後2年以上が経った先週、ようやく待ちに待ったMetadata+のApp Storeへのアップロードが実現されたが、4時間半でまたAppleに取り下げられてしまった、というわけだ。
さすがに、ドローンの攻撃対象がわかってしまうと米軍にとって都合が悪いため、このアプリは恐らくAppleの軍への「忖度(今流行の、、そんたく)」という大人の事情によってApp Storeにはアップロードを常に拒絶されているのだろう。ただ、Begley氏は無辜な市民の命や財産がドローンや無人機によって無残に破壊され失われることに対して、静かなる抵抗をしているのだろう。
記事は以上。
(記事情報元:The Intercept)