たった1文字のメッセージでiPhoneやiPadなどをクラッシュさせることができる、まるで呪いの文字のようなものがあることがイタリアメディアのMobile Worldでの報道で明らかになり、衝撃が走っています。後に、Apple WatchやMacも同様にクラッシュすることがわかっています。
たった1文字でiPhoneなどの端末がクラッシュ
この現象は、とある1文字をメッセージアプリやサードパーティのメールやメッセージアプリなどで受け取ると、受けとる側の端末がクラッシュしてしまうというものです。
実際の現象の動画
iOSのiMessageで起こる現象については、TwitterでTom Warren氏が動画を投稿しています。
Another iOS bug is crashing iPhones and disabling access to iMessage https://t.co/9do0xyz7k4 pic.twitter.com/15Ripq7PP8
— Tom Warren (@tomwarren) 2018年2月15日
▼こんな感じのメッセージを受信。
▼通知からメッセージアプリでそのメッセージを開こうとすると。。SpringBoardがクラッシュし、ぐるぐる回り出します。ただ、その後暫くすると元のホーム画面に戻ります。
実際にはSpringboardがクラッシュするだけ
クラッシュするといっても単にSpringboard(macOSでいうFinderのようなもの)がクラッシュするだけで、放っておけば通常に戻りますので、端末のハードウェアに問題が起こるわけではありません。
なお、メッセージアプリが再起動できなくなった場合の対処法は下の方にあります。
coretextでの文字コードの処理の段階で何らかのエラーが発生し、メモリオーバーフローなどが起こるのかもしれませんが、詳細の原因はわかっていません。
Appleの現行最新正式版OS全てがクラッシュの対象に、最新ベータ版や一部のサードパーティアプリは問題なし
これらは現行全てのAppleの最新正式版OSで発生することが確認されていますが、デベロッパ向けベータ版のiOS、macOS、watchOSでは修正されていることも確認されています。
また、サードパーティアプリとしては、Gmail・Outlook・WhatsAppやFacebook Messengerなどがこの1文字でクラッシュすることが報告されています。ただ、SkypeやTelegramでは問題ないということです。
文字が送られてきた場合の対処法
もしいたずらなどでこの文字が送られてきた場合は、メッセージアプリなどを開かず、新しい例えば”救急メッセージ”などというメッセージを他の人に送ってもらって、そのメッセージを開けて、クラッシュするメッセージを直接表示せずにそのスレッドを削除するとよいようです。また、もしiOSで開けてしまった場合は、強制再起動するとブートループ(再起動を繰り返す現象)にはまってしまうことがあるので、Springboardが再起動するまで待つ方がいいようです。
その他のアプリで上記の方法が使えない場合は、アプリを削除して再インストールした方がよさそうです。
たった1文字でApple端末がクラッシュ。。その文字とは
その文字とはインドのテルグ語のテルグ文字のうちの1文字で、テルグ語はインドでは人口の5%の約7000〜8000万人が使っている中部〜南部ドラヴィダ語族の1つです。テルグ文字はブラーフミー語から発展したもの、ということです。
もちろん、よい子はこの文字を探し出して他人に送るようなことは絶対やめましょう。
しかしこの文字、どんな意味があって、なんと読むんでしょうか。まさか、「バルス」じゃないですよね。
Appleの端末は過去にも何かでクラッシュする問題が取り沙汰されていた
今年の1月18日には、”ChaiOS”と呼ばれる特殊なリンクにアクセスするとiPhoneやMacのブラウザがクラッシュするという「爆弾リンク」があることがニュースとなったばかりです。
Apple、iOS 11.3で問題を修正することを約束
The Vergeによると、Appleはこの問題を次期iOSのiOS 11.3で修正すること約束したとのことです。iOS 11.3ベータ版で既に修正されているので、そのままリリースするだけでいいんですけどね。
記事は以上です。
(記事情報元:Apple Insider、The Verge、Mobile World)