Interbrandが公開した年度ランキングによると、Appleは4年連続で世界で最も価値あるブランドに選ばれた。
Appleのブランド価値は4年連続で世界一、安定して成長
Interbrandの『ベストグローバルブランド 2016ランキング』によると、Appleの価値は5%上昇して1781億米ドル(約18兆4,846億円)となり、グーグル(Google)、マイクロソフト(Microsoft)、サムスン(SAMSUNG)など同業のテック業界他社を凌駕したという。今年AppleはiPhoneが初めて売上の減少という試練を迎えているが、Appleのブランド価値は2002年から安定して上昇している。ちなみに2002年のAppleの価値はたった52億ドル(現在のレートで約5,398億円)しかなかったことは注目に値する。
なお、3位のコカコーラが7%衰退してしまっていて、8位のAmazonや15位のFacebookが急成長していることがちょっと興味深い。日本勢ではトヨタが5位で9%成長と健闘している。
なお、このグローバルブランドランキングには中国のブランドはHUAWEIとLenovoしか入っていないが、上位には入れていない。
Appleがトップでいられるのはハードウェアだけではなくエコシステムが鍵
InterbrandのAppleへの評価は以下の通り。
Appleはエコシステムがいかに価値を生み出すかを示している。アナリストはよくAppleは優れた製品を持っていることを強調する。それは事実であることは間違いないが、しかし一方でそれはAppleの成功の道を無視している。Appleのソフトウェア、ハードウェアとの接点は成功で美しい美学によるデザインと結びついているだけではなく、もっと重要なことはいくつものプラットフォームと互換性があることなのだ。
ブランドの成長率ではAppleはランク入りせず
ただし、ここ数四半期で販売台数が落ちていることから、Appleは5%の成長に過ぎず、Interbrandの年度成長率ランキングには入っていない。
Interbrandは毎年このようなランキングを発表しているが、ちなみにフォーブス(Forbes)やBrandZも同様のランキングを発表している。
記事は以上。
(記事情報元:Interbrand)