Internet Explorerが2014年上半期で脆弱性が最も高いブラウザーに認定される

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MicrosoftのWindows95の時代から現在まで標準で搭載されているWebブラウザ、Internet Explorer(以下IE)。

ブラウザ市場の競争は熾烈を極め、現在は三大ブラウザの競争となっている。
ご存じの通り、Microsoft(IE)、Google(Google Chrome)、そしてMozilla(Firefox)だ。
その他にもAppleのSafariや、Operaなどもあるが、
大多数は上記の3つが殆どの人に知られているブラウザということができるだろう。
そしてユーザがこのブラウザで検索を行うと、
ブラウザのデフォルト(初期設定)で設定されたサーチエンジンが、
ブラウザのメーカーに広告費用を支払わなくてはならない仕組みとなっているのはご存じだろうか。

例えば、Firefox(ファイアフォックス)ブラウザは、
デフォルトのサーチエンジンがGoogleになっているため、
Googleは毎年3億米ドル(約300億円)をMozillaに支払っている。
なぜなら、FirefoxがデフォルトでGoogleを採用しているため、
ユーザが検索した後Googleの画面に遷移し、そこでより多くの人に広告が表示されるからだ。

それぞれのブラウザにはそれぞれの特徴があり、
そのため多くの人は自分のお気に入りのブラウザがあるはずだ。
ブラウザを評価する要素には使いやすさもあるが、安全性も重要な要素であるはずだ。
そんな中、最新のセキュリティレポートによると、
IEが2014年で最も脆弱性が高くセキュリティが低いWebブラウザとして不名誉な認定をされた。

IE_The-worst-browser-in-the-world

IEは2014年上半期で非常に多くのセキュリティ修正パッチが配布され、
その数はJavaやFlashのそれを上回った。
統計データによれば、IEの2014年に発見されたセキュリティホールは2013年よりも多く、
その他のブラウザと比べてもセキュリティ修正パッチのリリース数は相対的にかなり多い。
更に重要なのは、IEのセキュリティ修正パッチのリリース数が2014年の上半期だけで2013年の1年分の数量を超えてしまったことだ。

なぜそんなことになるかというと、やはりWindowsとIEのユーザが圧倒的に多いからだ。
基本的に初心者はまずWindowsマシンを購入してからWebブラウザとしてIEを使う以外の選択肢を持つことは殆どない、
つまりIE以外のブラウザを入れるというところにまでなかなか辿り着かないためだ。
そしてクラッカー達にとっては、最もシェアの高いソフトウェアやオペレーティングシステムを狙う方が費用対効果が高いのだ。

ちなみに、前出のセキュリティレポートで最も安全性が高いとされているブラウザはやはりGoogle Chromeだ。
私もChromeを愛用している。

ただ、どんなブラウザを使おうと、ユーザはセキュリティに気を遣うべきだ。
信頼できないWebサイト上で何らかのファイルやプログラムをダウンロードする時には慎重にするべきで、
特にWindowsユーザはウイルスチェックソフトを併用するなどの対策をするべきだ。

Macはウイルスが圧倒的に少ないため、
とりあえず現状は無料ウイルスチェックソフト(ClamXav等)でよく、
まだ市販のウイルスチェックソフトを使う必要もあまりないほどだが、
だんだんシェアが増えていることを考えると、
やはりある程度の対策は考えなくてはならない。
怪しいサイトにアクセスしたり、ダウンロードすることは避けよう。

え、このブログも十分怪しい?いやいや。。

記事は以上。

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