日本の漫画「ねこだらけ」のキャラをパクったゲームが中国で爆発的大ヒット、2日で1,000万PV達成

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日本の漫画「ねこだらけ」のキャラクターをパクったと思われるiOS/Android対応のWebベースのオンラインゲーム”围住神经猫(圍住神經貓、日本語はないが”ねこかこみ”とでもしておこうか?)”が昨日中国にてリリースされ、
中国でNo.1の普及率のチャットツール(日本でいうとLINE)のWeChat(微信)上にて爆発的に広まった。
中国のニュースサイトcnBetaの記事によると、
同ゲームは7月22日14時にリリースされた後24時間以内のアクセスはそれなりに普通で、
プレイヤーのIP数は23.4万、PVは86.3万だったが、
その次の日(昨日24日)にはアクセスが大爆発し、
リリース後48時間でIP数は241万、PVは1,026万を超えたという。

この”围住神经猫”は非常に単純な囲み系ゲームで、
ゲーム内容としては画面外に向かって逃げるねこを地面の色を塗り替えて閉じ込める、とそれだけのもの。
ゲームを開くと素っ裸のねこが、得意そうな顔をして腰をふりふりして、
囲まれるのを待っている、というような感じだ。

■ゲーム起動画面(キャラクタ差し替え後)
IMG_7470

■ゲーム開始直後画面(キャラクタ差し替え後)
IMG_7471

■猫を囲い込んだ時の猫の表情(キャラクタ差し替え後)
IMG_7472

この“围住神经猫”は南京泥巴怪公司が開発したもので、
デザインとプログラマー各1人の2人で開発されたもの。
ゲームの開発期間はたった1.5日だったという。
この南京泥巴怪公司は江苏矽岸信息技术有限公司傘下のゲーム開発会社で、
こういったミニゲームや泥巴怪ゲームプラットフォームの運営を行っており、
以前”摩卡骑士”というゲームを作ったことで名前が知られている。

実は以前にも上記と同じようなゲームは既にいくつも登場している。
日本人のTaro Itoによって2007年にリリースされた”Chat Noir”や、
ネットゲーム版の“Circle the Cat”、
そして2012年にAndroidマーケットに登場した“围住小猫”もそうだ。
しかし今回の“围住神经猫”の方が親しみやすく作られている。
というのも登場するネコのイメージは日本の漫画の《ねこだらけ(中国名:全是猫)》からとられたもので、
既に中国でも翻訳されたものがネットに出回っており、
多くの潜在的ファンを形成していたからだ。

ちなみにゲームキャラクターは昨日の夜に、急遽変更(差し替え)が行われた。
恐らくあまりにも《ねこだらけ》すぎるという指摘があったのかもしれない?
このゲームが《ねこだらけ》の版権を取得しているかは不明だが、
まあ間違いなくたった2人で1.5日で作られたゲームが版権を取得しているわけはないと思う。

この“围住神经猫”はなぜ突然こんなに流行ったのだろうか?
私自身も遊んでみて、2〜30分ははまった。
そのくらい難易度がそれなりに適度で、そう簡単には猫を囲いこむことができないのと、
WeChatというSNSを通じることによって他のプレイヤーとの競争となり、
いかに速く囲むことができるかが競えるのが面白いと感じられる。
ちなみに私は6ステップが限界。友人には4というのもいたが。。
最終的にはこれは最初の配置と猫の動きの運によるものだと気づく。

業界内の分析によれば、このゲームはあまりに単純すぎるので寿命は短く、
暫くヒットが続いた後ブームは下火になるだろうとみられている。

ちなみに公式じゃないと思うけど、横山キムチによる《ねこだらけ》の原作はこちら。

記事は以上。

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